2015年12月21日月曜日

アイス・ステーション マシュー・ライリー

ランダムハウス講談社、2006.8、上下巻 1998年

 南極大陸の棚氷の下の洞窟に氷に埋もれた”宇宙船”が発見され、その直後に隊員たちが何か恐ろしいものに襲われ・・・、という導入部からあと、息も継がせぬジェットコースター的パニック&アクション。
 エイリアンの宇宙船なのか、はたまた超古代文明の科学なのかと、いろいろ思わせぶりなこともあって、なかなか途中でやめられず、一晩で上下巻を読みきってしまったのですが、ところどころ変な箇所あり。
・南極大陸沿岸部の氷床を掘削して、3億年前の”氷”を掘り当てた:
 南極大陸で一番古い氷床というと、南極大陸中心部でやっと80万年ぐらいだったかと思いますが。

・クロロフルオロカーボンに引火して大爆発:
 毒性のあるアンモニアや引火性のあるメタンに代わる安全な冷媒として歓迎された物質だったような。

・太陽フレアによって電離層に穴が開き、衛星通信が不能となる:
 長波~短波による長距離通信は阻害されても、衛星通信はもともと電離層を突き抜ける高い周波数を使うでしょうから、電波障害は受けないのでは・・・?

・南極大陸氷床が海中に落下すると、上下が逆転する:
 これはどうなんでしょう? 下の方が圧密が進んでいて重い気がしますが。

・原子炉のエネルギーを利用した肉眼でも見えなくなるステルス技術:
 この宇宙人か超古代文明人でないとムリそうな技術を、そうじゃなくて秘密裏に米国が開発した”昔”の技術となっているというのはちょっと。

(横浜研開架)

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