2015年12月21日月曜日

レイジング・アトランティス トマス・グレニーアス

ハヤカワ文庫NV、2005 2005年

 捏造ノンフィクションのグラハム・ハンコック「神々の指紋」を残念ながら鵜呑みにした作品。
 南極氷床(東部らしい。ヴォストーク氷床湖の近くか?)のはるか下で異常な地震活動が観測される。そこで氷床に1500~1600mにわたるクレヴァスが広がり、氷床の1500m下で何百人もの氷漬けの人々とピラミッドP4が現れた。それは1万2千年以上昔に氷床に覆われ、ギザ王のピラミッドの10倍以上の大きさであり、その頂部のベンベン石は伝説のオリハルコンでできていると考えられ、なんと太陽系よりも古い60億年以上の古さであることが判明した。

 主人公たちはP4の内部に侵入し、オベリスクの部屋に到達する。そこには、オシリスの笏(しゃく)があり、アイマラ語で「もっとも価値のある時と場所に〈輝く者たち〉の前に立つ者だけが、天地を引き裂くことなくオシリスの笏を動かすことができる」と書かれていた。

 主人公がオシリスの笏を動かしたとたん、マグニチュード11.1の巨大地震が発生。世界に大津波の被害をもたらしたうえ、地殻変異を引き起こす。P4の地球内部の熱を取り出して制御する機能が復活し、P4の周りの厚さ3kmの氷床が溶けて25平方km以上の都市が姿を現す・・・・。

 主人公は異端の考古学者コンラッド・イェーツ博士/教授39歳。NASAの元火星宇宙飛行士?で現空軍少将グリフォン・イェーツを養父に持つ。グリフォンの親友と薬物中毒のストリッパーとの間に生まれた赤ん坊を引き取ったと聞かされているが、実はグリフォン自身の子ではないかと思われてきたが、のちに驚愕の事実が・・・。

 ヒロインは、行動的な環境保護運動家でのセリーナ・サーゲッティ博士(27歳、別名マザー・アース/空飛ぶ修道女)。ヘリが操縦でき、バチカン最高の言語学者でアイマラ語を基礎にした万能翻訳プログラムの開発者である。カトリック司教とメイドの不義の子で元カトリック修道女という過去を持ち、コンラッドには複雑な感情を抱く。
 ストーリーは破天荒すぎて、紹介しようがない。

詳細
(P4内部案内)
・P4とは”四つの輪のピラミッド”の意味。高さ1600m、一辺が2500m、ギザの大ピラミッドの11.1倍。
・P4の北斜面を掘削すると、傾斜38.22度のシャフト(幅約2m、高さ約2m)に出会う。
・それを下るとP4中央に位置する王の間(天井の高さ60m以上、床は1:2の長方形)。
・そこから大ギャラリー(天井の高さ90m、傾斜26度)を300m下ると、小さめのトンネルが2つ。
・縦穴の方を1500~1600m下ると南北方向の通路(天井の高さ9m以上)。
・北に400m足らずでボイラー室。直径が2km近く、深さ60mのクレーター状となっている。5千度Cというと、地球中心核から熱を取り出す装置のようだ。
・大ギャラリー下端に戻ると3つ目のトンネルが出現。天井の高さ10m以上。400m近く真南に進む。
・床のシャフトを降りると、ドーム状の星の広間高さ60m。オベリスク/オシリスの笏がある。

(横浜研開架)

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