再生のパラダイムシフト 武葉コウ

ファンタジア文庫
I リ・ユニオン(2013/1/19)
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II ダブル・トリガー(2013/4/20)
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III ゴースト・エッジ(2013/8/20)
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IV ナイト・オブ・アイリス(2013/12/20)
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V スクランブル・フェスタ(2014/3/20)
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150年前、未曾有の大規模地殻変動によって世界が崩壊した。
大陸という大陸すべてが真っ黒い海に飲み込まれたという。
文明は２世紀ほど後退したという。
壊れた世界の水深2万ｍの海域に、知らぬ間に数本の巨大な塔『花瞳』（アイリス）が建っていた。『花瞳』は、「残留体」というきわめて獰猛な化け物の住処となっている。「残留体」は、思考を物質化する思考昇華（パラダイムシフト）を引き起こし、また万能のエネルギー源ともなる「涙晶」を持っている。

人類は『花瞳』の塔内部の「残留体」を狩り、「涙晶」を手に入れることによって、失われた文明に火を灯すことができた。
それぞれの『花瞳』の近くには潜水都市が半年に一回、約一ヶ月の期間、涙晶を採掘するため海中で過ごす。

その塔のひとつ、『純白の花瞳』（エルダーアイリス）を中心とする中規模の潜水都市『鶺鴒』（せきれい）は人口およそ五千万人。特立研究機構という残留体を研究する研究所がある。
残留体の中で群を抜いて再生能力に優れた個体を「羽憑き」といい、巨大な涙晶の羽の浮力で海を越えることができる。また、人間と同等の姿と意志を持った残留体を「ゴスペル」という。
北半球最大の潜水都市『羽衣』は人口１億を超え、都市の中央に『黄金の花瞳』（アウレアアイリス）が存在する。

（部内留保）