2016年1月3日日曜日

鳥玄坊-時間の裏側 明石散人

講談社文庫 1998年

 江ノ島で12mもの深海性の硬骨魚類である『リュウグウノツカイ』が打ち上げられる。地震の前触れではないかと恐れる漁民たち。それを海洋科学技術センターの海洋学グループの青山主任研究員、石神亜玖梨博士と名乗る男女が運び去る。不老不死、人魚、浦島伝説の謎を追う主人公たち・・・。
 東海地震、関東地震の可能性について、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートの衝突、伊豆半島をいずれのプレートにも属さないマイクロプレートと見なしているとか、いつ地震が起きるかよりも、なぜこれまで起きていないのかを考えるべきとか、富士山噴火との関連、海溝三重点の意味など、興味深い話が出てくる。

(部内留保)

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