カッパ・ノベルズ(上下巻)、1973年、星雲賞受賞、東宝
1万mバチスカーフ<わだつみ>登場。
リニアモーターカー超特急、超音速ジェット機SSTの時代。
ガソリンを浮力材とするバチスカーフ型深海潜水艇<わだつみ号>(母船:気象庁観測船「第三大東丸」1800トン)、仏深海潜水艇<ケルマディック>が登場。<わだつみ号>が小笠原海溝の水深7000~8000mの間に、3ノットの底層流、密度飛躍層による内部定常波、多量の重元素イオンを含む深部散乱層(DSL)、乱泥流(タービダイト)の発生を目撃する。次世代バチスカーフとしてリチウム!を浮力材とするもの(フランス・ベルギー共同開発のリチウム・マリン)を想定していたのがおもしろい。
田所博士の以下の言葉が感動的。
「(略)わしらには地球がある。大洋と大気の中からもろもろの生物を何十億年にわたって産み出し、ついには人類を産み出し、自分の産み出しはぐくんだそいつらに、地表をめちゃくちゃにされながら、なおそれ自体の運命、それ自体の歴史をきざんでいく。この大きな-しかし宇宙の中の砂粒より小さな-星がある。大陸をつくり、山をつくり、海をたたえ、大気をまとい・・・氷をいだき、それ自体の中に、まだまだ人間の知らない秘密をたたえた、この地球がある。
(中略)
-このあったかい、しめった、凸凹の星を・・・あんなに冷たい真空の、放射線と虚無の暗黒に満ちた宇宙から、しめっぽい大気でやさしくその肌をまもり、その肌のぬくみで、こういった大地や、緑の木々や、虫けらを長い間育ててきた、この何か知らんやさしげな星を・・・太陽系の中で、ただ一つ、子供をはらむことのできたこの星を・・・地球はむごたらしいところがあるかもしれん。だが、そいつにさからうことは、あまり意味がない。(略)」
・TV版DVD:本部に留保
日本沈没 TELEVISION SERIES プレミアム・ハザードBOX(1974-75放映、2006.7DVD発売、出演: 小林桂樹, 村野武範、)
(横浜研開架)
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
右側に分類、著者、原著の刊行年、保管場所を示す。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
・SF倶楽部の図書購入・寄贈履歴
・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
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