2016年1月5日火曜日

海が消えた時 チャールズ・エリック・メイン

"The Tide Went Out"、1958年、ハヤカワ・SF・シリーズ 1970年

 6月7日、米英両政府により暗号名<クルミ割り器作戦>が行われた。南太平洋カルーイキ群島海域で3発の水爆が爆発。その一つは海中4マイルで爆発。それによって爆発地点の南西にあった小さな島の多くが海中に没し、北東の海域ではいくつかの新しい島が出現した。その後、世界のほとんどの大陸で異常降雨が発生。太平洋と極東では周期的な地震、津波が襲い、記録にない強大な海流、海抜の低下なども観測される。やがて次第に海岸線が遠のきはじめ、まず海運が打撃を受ける。さらに降水が減り始める。密かに大量の氷が存在する北極と南極に居住施設が建設され、一部の選ばれた人々が移住を始める一方、大多数の人々は・・・。

 地球が冷却し収縮することによって地殻の下に多数の空隙が存在し、そこに核実験による割れ目を通じて海水が流入。高温の空隙に冷たい海水が流入する衝撃で、次々と亀裂が広がり、海水が流入していくとの想定。

フィリップ(フィル)・ウェイド:〈ステニガー・プレス〉の週刊誌〈展望〉(アウトルック)の編集長。のちに国際情報局情報課副情報係将校。
ウォルター・ステニガー:〈ステニガー・プレス〉の重役会長
ピート・ウィリス:〈展望〉の首席編集次長
サー・ヒューバート・ピアシィ:国際情報局
シャーリィ・サイ:〈展望〉の女性部門の編集長、42歳
ジャネット:ウェイドの妻、ステニガーの元秘書
クレア:ウェイドの元浮気相手
ブリンドル大佐:国際情報局 情報課長
ケアリイ少佐:国際情報局 情報課長 情報係将校
バットン中尉:暗号課 暗号係将校
スーザン(スウ)・ヴァンス:主任暗号係書記


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