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2015年11月30日月曜日

地球保護区 小林めぐみ

ハヤカワ文庫JA、2009.11.20

 四百年前、地球は環境汚染とそれを食い止めるために投入されたナノ放電誘導体が惑星全体を包み込む巨大雷嵐を引き起こして死の星と化した。そこに異星人がコンタクトしてきて、地球から脱出する高次元圧縮航法=HDPドライブと、疎開先を惑星改造する技術を人類に提供した。

 それ以来、銀河系に散らばった地球系人類は今や五百億に届く人口となり、異星文明に対抗するために地球系(惑星)共同体=AEPのもとに結束している。

 AEPの下には惑星ジガバナ上にジガバナ異星文明技術研究所が設置され、惑星ジガバナはその研究のために開発されて「地球系人の理想郷」を具現化してきた。

 一方、地球では自浄化が進み、復活しつつあるが、まだ脆弱な世界を保護するために同じくAEPの下に地球保護委員会が組織された。

 そんななかで、地球で未知の生命体(仮称「マイム」)が人を襲うという噂が報告され、地球外からの外来種であれば駆除しなければならないが、封鎖以降の地球で進化した生き物であれば保護しなければならない。

 旧南アメリカ大陸で無政府状態に陥っているドルポタエリアに研究員が派遣されることになった。ところがその宇宙船は破壊され、地球保護委員会の最長老であるコーリン・ドネイウ女史と、異星文明技術研究所のシウ・ミラーだけが生き残った・・・。

 フローリという木が登場。高さ3mほどの生白い幹。軟らかくて水っぽい木。煮ても焼いても食えず、薪にもならず、材木にもならない。根から毒を出して周囲の植物を枯らす。成長も早く繁殖力も恐ろしいほど強い。

(横浜研開架)