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2019年3月10日日曜日

LUCY/ ルーシー

ウィキペディア

10%しか覚醒していない人間の脳が90%覚醒し、人類の祖先、アウストラロピテクスのルーシーの記憶にアクセスでき、さらに100%覚醒したら地球の起源から宇宙の起源にまでアクセスできるようになるという作品。
https://cinemazuki.com/moviecategory/sf/lucy/

2016年5月1日日曜日

燃える氷 高任和夫

祥伝社2003年

 2011年、地球人口は80億人に達し、日本は慢性的な経済停滞に陥っていた。経済産業省資源エネルギー庁は、産学官のメタンハイドレート資源開発コンソーシアムを組織し、日本経済の復活を賭けてメタンハイドレート開発計画を押し進めていた。静岡県御前崎沖にメタンガス採取/ハイドレート製造プラント船(全長140m、幅25m、2万総トン、高さ80mのやぐら)を浮かべ、フェーズ2の最終年として海洋産出試験を開始。

 日本周辺に大量に存在する「燃える氷」、メタン・ハイドレート。燃焼時の二酸化炭素排出量が少ない利点を持つが、その商業採掘には、水深1000mからさらに海底下2~3百mの高圧・低温環境にあるハイドレートをどうやって効率よくガス化するか、また、それをどうやって効率よく輸送するかをいう問題を解決しなければならなかった。

 それを解決する2つの技術革新によって、メタンハイドレートは商業採掘に大きく動きだそうとするが・・・。
 最近、三井造船が開発に成功したハイドレート粉末及びペレット化技術がさっそく本作品に取り入れられている。

=>MH21研究コンソーシアム

 メタン・ハイドレートは、単位体積あたり約170倍の天然ガスを包蔵している。本ペレットは温度:約1~8℃、圧力:約20~50気圧で製造でき、マイナス数十度で安定化させて貯蔵できるもので、LNGのように-162℃の極低温で製造・貯蔵するのに比べ、設備費、運転費が少なくて済みむとのこと。

 本作品の主人公が翔文社「月刊ガイア」編集部に勤める編集記者との設定。まさにジェームズ・ラブロック/リン・マーグリスによる「ガイア仮説」をコンセプトとする硬派の雑誌となっている。

 本作品では、地球深部探査船「ちきゅう」が2005年に完成し、南海トラフでどんどん成果を上げ、東海地震に関する情報がきめ細かく出されるようになっているとの設定がうれしい。一方、エネルギー庁は悪役になっていて、立場が逆になって書かれたらと思うと怖いですねぇ。

 このほか、8000年前、ノルウェー沖ストレッガ地滑りでは5000立方kmの堆積物が800kmも移動したこと、なぜ氷期から間氷期にかけて急激に気温が上昇したのかという、研究者がみんな悩んでいる謎、それとメタンハイドレートとの関係、ポックマーク(海底のガスの抜け穴)、泥火山(フロリダ沖水深 3000mの直径10kmの巨大なすり鉢上の陥没地形、ノルウェー沖ハーコンモスビー泥火山など)、冷湧水、東海地震と富士山噴火などが登場する。

 これ以上書くとネタバレになるので、このへんで。

1冊部内留保

2016年4月30日土曜日

新旭日の艦隊 FINAL 安田忠幸

中央公論新書 2001年 画集

 荒巻義雄作のパラレルワールドでの太平洋戦争シリーズの最新版「新旭日の艦隊」のイラストレーターによるイラスト集。このシリーズはかなりSFっぽくなっていて、電磁推進を推進器とする<レヴィアータン>(核力推進=原子力?)、<新日本武尊>(やまとたける、トリウム溶解塩炉)、<須左之男>(すさのお、核融合エンジン)などが登場する。

 挿入されている荒巻義雄の書き下ろしには、パナマ運河に置かれた気象兵器によって北大西洋海流が停止し、ノルウェー沿岸までが氷結すること、第三紀~第四紀の地球環境の変遷、ビリー・レイスの海図にある南極大陸文化説がプレートテクトニクスや人類考古学と矛盾していることまで書かれている。

2016年4月28日木曜日

パンサラサの惑星 明日菜

 何世代もの恒星間飛行の末、<イヴァロ号>でただ一人生き残った乗組員イェンとナビゲーターロボットのテンクーは、伝説の<パンサラサ>を探しに地球に到着する。

 普通の高校1年生の桜井恭子の持つパンダのぬいぐるみ<もみじおろし>が突然意味不明の言葉を話し出す。恭子はオカルト研究会に相談に行き、入部するハメになる。<もみじおろし>は本とTVで猛烈に勉強し、ついに自分が<パンサラサ>を探しに地球にやってきたことを話し出す。

 登場人物をメモっておかないと混乱するかも。

われらをめぐる海 レイチェル・カースン

1951年 ハヤカワ文庫

 著者は化学物質による環境汚染を警告した「沈黙の春」で有名。
 ダーウィンの<ビーグル号>航海、1947年<コンチキ号>航海、1872年<チャレンジャー号>航海、1945年<E・W・スクリップス号>、1947年<アルバトロス号>、<アトランティス号>、1924年<メテオール号>、1933年<ラマポ号>などの航海が登場。

 月が地球からもぎとられた跡が太平洋となったとか、大陸の配置は地球誕生後ほとんど変わっていないなど、当時の学説がおもしろい。

知られざる宇宙-海の中のタイムトラベル 

原著2006、大月書店2007.8.24

ビッグバン、大陸、DNA、ユーバクテリア/アーキア、光合成、ユーカリオート、多細胞生物、性、雪玉地球説、ヴェンド生物群、エディアカラ、カンブリア、ガンマ線バースト、カイロウドウケツ、サメ、絶滅、恐竜、クジラ、メガロドン、月のない地球、ソロン、メガ津波、コンベアベルト、バクテリア、プランクトン、サンゴ礁、クジラの飲み込みグルプ、クジラと人間、サメ/フカヒレ、深海の発光生物、化学合成生態系、海洋生物センサス、知的生物、未知動物、海上輸送、海洋バイオ、海洋エネルギー、ディープ・フライト、AUV、動く人工島、エウロパ、海洋生態系

2016年1月6日水曜日

ブルーホール 星野之宣

1991~92、ミスターマガジン連載。ミスターマガジンKCデラック、講談社

 1938年に古代魚シーラカンス(ゴンベッサ)の生息が発見されたマダガスカル近海(コモロ諸島)に、白亜紀に繋がる「ブルーホール」が発見される。大渦巻に巻き込まれて白亜紀に漂着した主人公たち。その近くには、カンブリア紀に繋がる世界樹(海藻の群体)とブルーホールも発見される。ところが、6500万年前に衝突して恐竜を絶滅させた小天体(直径10km、質量1兆トン)が接近しつつあることが発見される。小天体衝突は、ブルーホールを通じて現代にも及ぶ恐れが・・・。

 海洋調査船<セーシェル>(潜水艇を搭載)、双胴型の調査船<クロノス>(潜水艇<DS-1>、探査ロボットを搭載)、深海調査艇<ウオールラス>、英国原潜<カンブリア>、米国原潜<エントラダ>が登場。シーラカンスの密漁をしていた主人公の娘の名がガイア・ナギリ。

2016年1月5日火曜日

ブルー・ワールド 星野之宣

1995~98、アフタヌーン連載、ブルーホールの続編。

 現在のマダガスカル(コモロ諸島)沖から白亜紀末期のバミューダ(バハマ諸島)沖に繋がるブルーホールが封鎖され、新たに現代のネス湖で1億4500万年前のジュラ紀末期カルー地方に繋がる第2のブルーホールが発見される。

 その後、大掛かりな前線基地が作られるが、地磁気の弱まりによってブルーホールが閉じられ、現代に帰ろうとする原潜が大爆発を起こす。ジュラ紀末期に残された人々は、別のブルーホールに向かってパンゲア超大陸横断の旅に出発する。現代側では、バミューダ(バハマ諸島)沖に発見された3番目のブルーホールからカンブリア紀を経てジュラ紀末期に救出に向かおうとする試みが続けられる・・・。

 白亜紀末期に、メキシコ湾ユカタン半島に小天体が衝突する同時期に、ちょうど地球の裏側のインド半島で大陸洪水玄武岩が形成(デカン高原)されたことに着目しているのが凄い。もっと凄いのは、もし小天体衝突が中心核に影響を及ぼし、ホットプルームを上昇させたとすれば、地表面に到達するまでタイムラグがあるはずとする点。

2016年1月2日土曜日

過ぎ去りし日々の光 アーサー C. クラーク&スティーヴン・バクスター

ハヤカワ文庫SF 2000年

 2010年、老朽スペースシャトルとの衝突後に宇宙ステーションが放棄。同じ年に連合王国からスコットランドが分離独立。2019年にイングランドは米国の52番目の州となる。2033年、さしわたし400kmもの<<にがよもぎ>>(ワームウッド、ロシア語でチェルノブイリ)が天王星の向こうで発見。50年後の2534年には地球に衝突し、現存する科学技術では回避できず地球が壊滅することが明かとなる。

 この時代は温暖化の進行によってシベリアの永久凍土から数億トンものメタンが放出されつつあり、大陸棚周辺のメタンハイドレート地層は不安定化する。メキシコ湾流の停止によって北ヨーロッパは寒冷化し、西南極大陸氷床が崩落しようとしている。

 2035年、アワワールド社はマイクロ・ワームホールで任意の場所の映像を得る技術、ワームカムを発明した。これによって人々のプライバシーが失われ、南極氷床下の地底湖を汚染させることなく探査できるようになる。

 真空圧縮ワームホール技術によって、4.3光年離れたケンタウロス座プロキシマの惑星探査が可能となる。さらに過去の映像も得られるようになり、犯罪捜査に使われるようになり、さらにはキリストの秘密などが解き明かされる。これによって社会は変革していく。

 過去への旅は人類の祖先、白亜紀末期(6500万年前)の小天体衝突、恐竜の時代、2.5億年前の大絶滅、超大陸の分裂とその後の全球凍結の繰り返し、複雑な多細胞生物が小天体衝突や全球凍結で絶滅を繰り返す地球史が明かとなる。熱水噴出孔周りの生態系、さらには光も酸素も有機物にも依存しない地殻内超好熱性微生物がそれらの絶滅を乗り越えていく。最後から11ページ前に驚くべきことが明らかに。

(横浜研開架)

2015年12月18日金曜日

ファウンデーションの彼方へ アイザック・アシモフ

    1982年

銀河全体に進出している人類の起源となった忘れ去られた星の名が「ゲイア」。なぜかファウンデーション・シリーズではSFには珍しく銀河系唯一の知的生物が地球人類となっている。その理由として、地球に月という巨大な衛星があったことを理由としている。

2015年12月15日火曜日

暁の狩人 星野之宣

週刊少年ジャンプ 1976年

 ネアンデルタール人の時代に、すでに現代人と同じ進化を遂げた先行現生人類(プレサピエンス)がいた・・・。

残像 AN AFTER IMAGE 星野之宣

ヤングジャンプ掲載、MF文庫「残像」に収録 1980年

 昔の恋人が月面で死亡する。残された写真に、2億年前のパンゲア超大陸が写ったものが・・・。

(横浜研開架)

2015年12月14日月曜日

洪水大陸を呑む 海野十三

青空文庫 1948年

 三四郎はおじさんの発明した顕微集波器で一万年前の世界を見る。その時代は月が2つ回っていた。大西洋の真ん中にアトランチス大陸があり、弟月が地球に落下して・・・。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3050_20669.html

2015年12月2日水曜日

チェンジング・ブルー:気候変動の謎に迫る 大河内直彦

岩波出版 2008.11.27

チェザーレ・エミリアーニ:有孔虫の酸素同位体の測定、古水温、ミランコビッチを支持
ハロルド・ユーリー:重水素の発見、古水温
アルフレッド・ニーア:同位体質量分析計の開発
ニコラス・シャックルトン:酸素同位体質量分析計の改良、古水温が実は氷床変化であることを発見
ミルティン:ミランコビッチ:
ジョン・インブリー:海底コアからの古水温の復元、ミランコビッチの復権
スパンテ・アレニウス:二酸化炭素による地球温暖化を予測
チャールズ・キーリング:大気中二酸化炭素のモニタリング、非分散赤外分析法
ロジャー・レベル:スクリプス海洋研究所、モホール計画に貢献、大気中二酸化炭素の増加を評価
ハンズ・スース:原爆製造にも関わる。放射性炭素年代法、スース効果
ウィラード・リビー:放射性炭素14C年代測定法、高感度ガイガー・カウンターの開発
サム・ルーベン:放射性炭素の発見、サイクロトロンで14Cを合成
マーチン・ケイメン:同上
ヘンリー・ストンメル:西岸境界流の理論的説明、海洋大循環の予言
ウォレス・ブロッカー:コンベアベルト
真鍋淑郎:大気海洋結合モデル
ウィリ・ダンスガード:氷床からの気候復元
チェスタ・ラングウェイ:
ハンズ・オシュガー:ベータ線カウンターを開発、アイスコアの気泡の二酸化炭素濃度を測定
ハートムット・ハインリッヒ:ハインリッヒ・イベントの発見

(横浜研開架)