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2020年2月2日日曜日

ハリケーン 高嶋哲夫

初出2018、幻冬舎文庫2019

2014年の広島市北部の土砂災害の3年後という想定。

田久保優人:主人公。気象庁気象防災部予報課の気象予報官。両親を広島の土砂災害で失っている。
田久保剛志:中2.
中村真一:22歳。中2の頃に両親と妹を交通事故で失い、叔父夫婦に引き取られ、陸上自衛隊に入隊して4年を経過。広島の土砂災害では志願して中2の少年を救出する。
山口純一:中1。小4の頃、広島の土砂災害で両親と妹を失う。
川端明彦:土木研究所の土砂災害の研究者。

真砂土

関東地方に1時間に100ミリを超える豪雨。利根川周辺住民4200世帯に避難勧告が出されるが軽微な被害で済むが、性急な避難勧告だったのではとマスコミから非難される。
線状降水帯

2016年5月7日土曜日

富士山噴火 高嶋哲夫

集英社 2015/7/24
http://www.amazon.co.jp/dp/408771618X

「M8」(東京直下型大地震)、「TUNAMI」(東海・東南海・南海大地震の連動による大津波)、「東京大洪水」(双子台風の合体による巨大台風の首都圏直撃)に続く大自然災害シリーズ。

毎回、瀬戸口誠治(今回は日本防災研究センター副所長)ほかのシミュレーション研究者が活躍するが、今回は車椅子の若い女性研究者(秋山有紀)。気象庁がからぶりを恐れてなかなか避難命令を出さないなかで、噴火、火山泥流、火砕流、山体崩壊までを次々と予測を的中させる。それとTUNAMIでも活躍した元自衛隊ヘリパイロット(新居見充)が、火山灰の中でも平気な新型フィルター装置付きのヘリで大活躍する。

2016年1月3日日曜日

M8(エムエイト) 高嶋哲夫&平松伸二

集英社、2004.8 「M8―東京直下型地震―勇気ある決断―」(2005.8、平松伸二、コミック、創美社発行、集英社)

 これがなんと地震シミュレーションを研究しているポスドクが主人公。
 3人の男女は同級生で、いずれも高3のとき6,433人が亡くなった阪神大震災で家族を失った。その11年後の2005年、瀬戸口は地震予知の研究を目指し、松浦は災害地活動のため自衛隊に入隊、亜紀子は神戸出身議員の堂島の秘書を務めている。

 東都大学理学部を卒業した瀬戸口は、ポスドクとして伊豆半島にある大瀬崎地震研究センターを毎月訪れて研究している。「観測データからの予知」や「フィールドワーク至上主義」が主流の研究コミュニティの中で、シミュレーション研究している主人公は冷や飯を食らっているという設定。

 政府の判定会が東海地震を警戒しているところ、瀬戸口はM8.1の東京直下型地震が177日後に発生するというシミュレーション結果を出す。元神戸大学理学部教授の遠山は、11年前に神戸の大地震を予測するも発表を躊躇し、震災で家族を失ったという過去を持つ。その遠山が瀬戸口に全面協力。その時、静岡でM6.4の地震が発生。そのデータを加えたシミュレーション結果は東京直下地震が3日後に発生するという。

 瀬戸口らは堂島議員を通じて異色の東京都知事、漆原に会い、訓練として「非常召集」を発令させたところ、東京でM5.5の地震が発生。そのデータを加えて地球シミュレータに計算させたところ、2日以内にM8クラスの発生を予測する。ところが政府は東海地震の警戒宣言を発令し、自衛隊を東海地方に派遣、また住民には関東、関西方面への避難を呼び掛ける。精度を上げた再計算の結果、東京直下地震の発生は5時間後。都知事は「演習・警戒宣言」を発令する・・・。

TUNAMI(津波) 高嶋哲夫

集英社 2005年

 「M8」の続編で、「2004年の暮れに発生したスマトラ沖地震を契機として書かれたと思われる作品。
 1万5000余人が亡くなった平成大震災の6年後。主人公は、前作で東京直下型地震を予測した瀬戸口の後輩の黒田慎介。東海電力の大浜原発(御前崎西方にある浜岡原発がモデルと思われる)がある大浜市役所防災課の職員。地震・津波ハザードマップを作成し、また分散型防災情報ネットワークを草の根で開発している。

 2011年8月上旬、東海地方で三箇所の観測点でプレスリップが観測され、東海地震予知情報が発令され、召集された閣議で警戒宣言が出された。その2日後にM6.8が発生し、警戒宣言が解除された翌日、志摩半島沖でM7.8の地震が発生。竣工したばかりの超高層ビルオーシャンビューが倒壊した。しかし瀬戸口らはいずれも予測できず、無力感に襲われる。

 黒田は2つの地震ののちもかなりのエネルギーが残っていること、もし三つの地震が同時に起こると津波の共鳴する可能性があることに気付き、瀬戸口らに改良された「地球シミュレータ」(実効性能48.58 TFlops)によるシミュレーションを行うことを求める。その計算結果は・・・・。

2015年12月9日水曜日

ジェミニの方舟―東京大洪水 高嶋哲夫

    集英社 2008年
「M8」、「TUNAMI」に次ぐ災害3部作の第3作。時系列的には「M8」→「ジェミニの方舟」→「TUNAMI」で、瀬戸口、遠山元神戸大教授、陸上自衛隊の松浦も登場する。
amazon:4087712494
http://tuberose.cocolog-nifty.com/tawamure/2008/11/post-dbff.html

主人公は玉城孝彦34才。東都大学理工学部地球物理学科の講師で、前作でお馴染みの(独)日本防災研究センター気象観測シミュレーション研究室短期予測班に出向中。台風の予測プログラムを同僚の木下文明31歳と開発するかたわら、2人で『荒川防災研究』をとりまとめている。これは台風による大洪水で荒川と隅田川が氾濫した場合の決壊の可能性のある危険箇所、洪水の広がり方などをシミュレーションしたもの。
 妻恵子はひとつ年上、大手建設会社オーシャン建設の一級建築士であり、荒川緑地総合開発の一環として、スーパー堤防に建設中の超高層マンション”リバーサイド・ビュー”の設計、建設の副主任。長男大輔(小4)と長女由香里(5歳)がいる。
 恵子の兄、富岡幸一は江東区の区役所企画課職員で、同じ区役所の危機管理室長後藤とともに『荒川防災研究』に関心を抱いている。
 オーシャン建設は『荒川防災研究』が公表された時の影響を心配し、玉城から”リバーサイド・ビュー”の安全性へのお墨付きを得ようとする。
 そんな頃、台風23号が日本に接近するが、幸いにも南方にそれ、南下していくところ、台風24号が北上してきた。玉城らのシミュレーションでは両台風の合体を予測する。

(横浜研開架)