ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 2007年
2008年ベスト地球・海洋SF新作部門国内小説最優秀作品。
2036年。連結階層シミュレータによる台風の高精度な進路予測が大きく外れ、その原因としてプランクトン「ネオカラヌス」の進化が浮かび上がる。
一方、スマトラ島付近ではメタンハイドレートをプラスチック素材化する対規模プロジェクトが、全長2キロのメガシップ《ムルデカ》を拠点として進められている。その付近の大陸棚、氷期に大陸スンダランドだった場所で古代原人の発掘作業中に謎の死亡事故が発生。それには人間の進化は知的存在によって設計されたとするインテリジェント・デザイン説を信奉する集団“ユーレカ”が・・・
(部内留保)
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
右側に分類、著者、原著の刊行年、保管場所を示す。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
・SF倶楽部の図書購入・寄贈履歴
・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
2016年1月3日日曜日
2016年1月2日土曜日
ウロボロスの波動 林譲治
SFマガジン1999年5月号-/ハヤカワSFシリーズJコレクション/2005ハヤカワ文庫JA
2100年、質量が火星程度の小型ブラックホール「カーリー」が太陽から数十天文単位の距離に発見。のちにそれは数百年から数千年後に太陽に衝突することが判明。その軌道改変とエネルギー利用のため、2120年に人工降着円盤開発事業団(AADD)が発足し、ブラックホールに人工的な降着円盤を作り、取り出したエネルギーを太陽系内に伝送するという太陽系規模のエネルギープラント<チャンドラ・セカール・ステーション>(CSS)の建設が開始される。
このような壮大な設定のもとでいくつかのエピソードが語られるが、いずれも「謎の信号の受信」というものと、「人間の理解を超えた知的存在」というものが含まれています。
・『ウロボロスの波動』
2123年、太陽から10天文単位以上離れたカーリーを取り巻いて、CSS建設の足場となる直径4050kmの巨大環状構造物<ウロボロス>が建造されている。ウロボロスの側に近接して居住ステーション<アムピスバイナ>(全長1728kmの細長い形状)が周回している。アムピスバイナは各惑星から射出されたコンテナの回収も行う。アムピスバイナの回転はウロボロスの回転に同期している。
そのウロボロスで、グレアム・チャップマン博士の乗ったトロッコ事故が発生。<ウロボロス>の振動制御のための人工知能のシヴァに問題が発生。死亡した博士はシヴァのシステム中枢に何か手を加えたようなのだ。キャサリン・シンクレアとパートナーの川西達也が事件の解明に取り組む・・・。
・『小惑星ラプシヌプルクル』
2144年、エネルギー中継システムのノードが設けられている小惑星2143SFラプシヌプルクルが異常な回転を始める。
・『ヒドラ氷穴』
2145年、火星の六甲山/パヴォニス山にある軌道エレベータ<通天閣>。AADDに反対する地球のテロリストが落合哲也AADD総裁の暗殺を目論む。ラミア/山崎涼子。
・『エウロパの龍』
2149年、『ウロボロスの波動』の達也の腹心である黒川が再登場。天王星の軌道上にCSSが完成しようとしている。人工降着円盤からのエネルギー転送実験の一環として、木星の衛星エウロパの氷の表面に直径100mの穿孔が作られる。ここからエウロパの海中へと生命探査に向かった潜水艇<ソードフィッシュ>が、「助けてくれ!振り切ることができない。こいつは龍だ!」というメッセージを残して連絡を絶つ。主人公らは太陽系内で唯一残されたエウロパ用の潜水艇<コバンザメ>でエウロパの生命探査と遭難原因を探る。
潜水艇<コバンザメ>は全長10m、先の尖った紡錘形、AIP(外気独立推進機関):液体酸素を酸化剤とするクローズドサイクルディーゼル。3人乗り。鮫型ロボット<サケ>を搭載。アレイ状半導体レーザー素子によるレーザーレーダーとパラメトリックアレーソナーを補完的に用いて海中映像を得る。マニピュレータ大小。超純鉄の耐圧殻、グローブボックスで顕微鏡観察も可能。母船である汎用輸送宇宙船<ダゴン三世号>の一部となる。
<ソードフィッシュ>は全長50m、反陽子対消滅を熱源、0度C近くのエウロパの海水を冷源とするスターリングエンジン。この<コバンザメ>と<ソードフィッシュ>のエンジンの原理の違いが伏線になっている。
・『エインガナの声』
2163年、太陽から90天文単位。AADDの<シャンタク二世号>は太陽の真反対側に配置された地球圏側の<ディスカバリー号>とVLBIを形成して矮小銀河エインガナの精密電波観測を行っている。エインガナはその一部が我々の銀河系と接触しているにもかかわらず異様に暗く、ブラックホールだけで出来上がっている銀河としか説明できない。その銀河からあるフォーマットの重力波信号が・・・。
プロジェクトリーダーのアトウッド博士は次の『キャリバンの翼』のアグネスの弟子。
・『キャリバンの翼』
2146年、つまり『ヒドラの氷穴』事件の翌年。テロリスト紫怨/ラミアが天才少女アグネス博士17歳の護衛として登場。アグネスの指導教官は『ウロボロスの波動』のキャサリン。カーリーは天王道に乗っている。天王星の衛星チタニアはその建設基地となっている。アグネスの指揮でカーリーにナノマシン投入実験が行われ、時空の狭間に不思議な秩序が存在することを発見。また、銀河系が重力波通信で満ちていることが確認される・・・。再実験を却下されたアグネスは・・・。
その五年後の2151年、『ヒドラの氷穴』紫蘭の娘アグリが登場。チタニアの軌道上で人類初の恒星間無人探査機<リチャード三世>(反物質の対消滅を利用)が建造されていた。
その13年後の2164年、つまり<シャンタク二世号>事件の2年後、15機の無人探査機が太陽系から送り出されていた。それらによって銀河系が重力波通信で満ちていることが確認される・・・。
2171年、人類初の有人恒星間宇宙船<キャリバン>(全長3500m)にアグリが篭城する・・・・。
(横浜研開架)
2100年、質量が火星程度の小型ブラックホール「カーリー」が太陽から数十天文単位の距離に発見。のちにそれは数百年から数千年後に太陽に衝突することが判明。その軌道改変とエネルギー利用のため、2120年に人工降着円盤開発事業団(AADD)が発足し、ブラックホールに人工的な降着円盤を作り、取り出したエネルギーを太陽系内に伝送するという太陽系規模のエネルギープラント<チャンドラ・セカール・ステーション>(CSS)の建設が開始される。
このような壮大な設定のもとでいくつかのエピソードが語られるが、いずれも「謎の信号の受信」というものと、「人間の理解を超えた知的存在」というものが含まれています。
・『ウロボロスの波動』
2123年、太陽から10天文単位以上離れたカーリーを取り巻いて、CSS建設の足場となる直径4050kmの巨大環状構造物<ウロボロス>が建造されている。ウロボロスの側に近接して居住ステーション<アムピスバイナ>(全長1728kmの細長い形状)が周回している。アムピスバイナは各惑星から射出されたコンテナの回収も行う。アムピスバイナの回転はウロボロスの回転に同期している。
そのウロボロスで、グレアム・チャップマン博士の乗ったトロッコ事故が発生。<ウロボロス>の振動制御のための人工知能のシヴァに問題が発生。死亡した博士はシヴァのシステム中枢に何か手を加えたようなのだ。キャサリン・シンクレアとパートナーの川西達也が事件の解明に取り組む・・・。
・『小惑星ラプシヌプルクル』
2144年、エネルギー中継システムのノードが設けられている小惑星2143SFラプシヌプルクルが異常な回転を始める。
・『ヒドラ氷穴』
2145年、火星の六甲山/パヴォニス山にある軌道エレベータ<通天閣>。AADDに反対する地球のテロリストが落合哲也AADD総裁の暗殺を目論む。ラミア/山崎涼子。
・『エウロパの龍』
2149年、『ウロボロスの波動』の達也の腹心である黒川が再登場。天王星の軌道上にCSSが完成しようとしている。人工降着円盤からのエネルギー転送実験の一環として、木星の衛星エウロパの氷の表面に直径100mの穿孔が作られる。ここからエウロパの海中へと生命探査に向かった潜水艇<ソードフィッシュ>が、「助けてくれ!振り切ることができない。こいつは龍だ!」というメッセージを残して連絡を絶つ。主人公らは太陽系内で唯一残されたエウロパ用の潜水艇<コバンザメ>でエウロパの生命探査と遭難原因を探る。
潜水艇<コバンザメ>は全長10m、先の尖った紡錘形、AIP(外気独立推進機関):液体酸素を酸化剤とするクローズドサイクルディーゼル。3人乗り。鮫型ロボット<サケ>を搭載。アレイ状半導体レーザー素子によるレーザーレーダーとパラメトリックアレーソナーを補完的に用いて海中映像を得る。マニピュレータ大小。超純鉄の耐圧殻、グローブボックスで顕微鏡観察も可能。母船である汎用輸送宇宙船<ダゴン三世号>の一部となる。
<ソードフィッシュ>は全長50m、反陽子対消滅を熱源、0度C近くのエウロパの海水を冷源とするスターリングエンジン。この<コバンザメ>と<ソードフィッシュ>のエンジンの原理の違いが伏線になっている。
・『エインガナの声』
2163年、太陽から90天文単位。AADDの<シャンタク二世号>は太陽の真反対側に配置された地球圏側の<ディスカバリー号>とVLBIを形成して矮小銀河エインガナの精密電波観測を行っている。エインガナはその一部が我々の銀河系と接触しているにもかかわらず異様に暗く、ブラックホールだけで出来上がっている銀河としか説明できない。その銀河からあるフォーマットの重力波信号が・・・。
プロジェクトリーダーのアトウッド博士は次の『キャリバンの翼』のアグネスの弟子。
・『キャリバンの翼』
2146年、つまり『ヒドラの氷穴』事件の翌年。テロリスト紫怨/ラミアが天才少女アグネス博士17歳の護衛として登場。アグネスの指導教官は『ウロボロスの波動』のキャサリン。カーリーは天王道に乗っている。天王星の衛星チタニアはその建設基地となっている。アグネスの指揮でカーリーにナノマシン投入実験が行われ、時空の狭間に不思議な秩序が存在することを発見。また、銀河系が重力波通信で満ちていることが確認される・・・。再実験を却下されたアグネスは・・・。
その五年後の2151年、『ヒドラの氷穴』紫蘭の娘アグリが登場。チタニアの軌道上で人類初の恒星間無人探査機<リチャード三世>(反物質の対消滅を利用)が建造されていた。
その13年後の2164年、つまり<シャンタク二世号>事件の2年後、15機の無人探査機が太陽系から送り出されていた。それらによって銀河系が重力波通信で満ちていることが確認される・・・。
2171年、人類初の有人恒星間宇宙船<キャリバン>(全長3500m)にアグリが篭城する・・・・。
(横浜研開架)
ストリンガーの沈黙 林譲治
ハヤカワSFシリーズJコレクション 2005年
待望の連作集「ウロボロスの波動」の続編。連作集に収録されているいくつかの短編が伏線となっているので、前作必読である。
太陽衝突軌道にある小型ブラックホールの軌道を改変し、人工的に降着円盤を作ってエネルギーを取り出し、太陽系内に伝送するADDが・カーリーアグネス・マフィアの一人、アグリが恒星間有人宇宙船キャリバンをハイジャックして太陽系を離れてから4年半。なぜか予定軌道から著しく逸脱した恒星間無人探査機プロスペローの観測データを受信し、地球に転送する。そのデータとは・・・。
元テロリストの紫怨/ラミア、アグネス、その弟子のアグリ、シャンタク二世号のプロジェクトリーダーのアトウッド博士、ガーディアンの実力者、神田紫蘭も再登場。
光速に近い速度で太陽系に接近する何モノか、それはコズミックストリングを利用していることから「ストリンガー」と呼ばれる。地球国連軍がついにAADDを攻撃。
待望の連作集「ウロボロスの波動」の続編。連作集に収録されているいくつかの短編が伏線となっているので、前作必読である。
太陽衝突軌道にある小型ブラックホールの軌道を改変し、人工的に降着円盤を作ってエネルギーを取り出し、太陽系内に伝送するADDが・カーリーアグネス・マフィアの一人、アグリが恒星間有人宇宙船キャリバンをハイジャックして太陽系を離れてから4年半。なぜか予定軌道から著しく逸脱した恒星間無人探査機プロスペローの観測データを受信し、地球に転送する。そのデータとは・・・。
元テロリストの紫怨/ラミア、アグネス、その弟子のアグリ、シャンタク二世号のプロジェクトリーダーのアトウッド博士、ガーディアンの実力者、神田紫蘭も再登場。
光速に近い速度で太陽系に接近する何モノか、それはコズミックストリングを利用していることから「ストリンガー」と呼ばれる。地球国連軍がついにAADDを攻撃。
ルナ・シューター1~3 林譲治
幻冬舎コミックス、2巻2008.12.31、3巻2009.5.31に刊行
?:地球上のロケット発射場がラミアのマスドライバーで破壊される。
2025年9月:国際科学観測基地ムーンベース・アルファがラミアに壊滅させられる。生存者22名
2025年9月13日:樹里らが静かの海にあるラミアのマスドライバーと彼らの基地を自由電子レーザー照射装置で破壊
2027年12月8日:橋頭堡が確保。のちに移動式のムーンベース・マートンとムーンベース・スギモトが建設される。
2028年9月13日:破壊したラミア1体を回収。チャリオット出現。
2028年9月20日:MTV46到着。
2028年9月27日:バグ出現。
2028年10月5日:レム配備。
2028年10月7日:CWZ(MTV47)到着、トリチェリクレーターで溶岩チューブ制圧、新型ラミア発見、ムーンベース・ネオの建設開始。
2029年4月12日:簡易量産型レム配備。
2029年4月19日:新型原子炉を搭載したLIV(MTV128)撃墜。
?:地球上のロケット発射場がラミアのマスドライバーで破壊される。
2025年9月:国際科学観測基地ムーンベース・アルファがラミアに壊滅させられる。生存者22名
2025年9月13日:樹里らが静かの海にあるラミアのマスドライバーと彼らの基地を自由電子レーザー照射装置で破壊
2027年12月8日:橋頭堡が確保。のちに移動式のムーンベース・マートンとムーンベース・スギモトが建設される。
2028年9月13日:破壊したラミア1体を回収。チャリオット出現。
2028年9月20日:MTV46到着。
2028年9月27日:バグ出現。
2028年10月5日:レム配備。
2028年10月7日:CWZ(MTV47)到着、トリチェリクレーターで溶岩チューブ制圧、新型ラミア発見、ムーンベース・ネオの建設開始。
2029年4月12日:簡易量産型レム配備。
2029年4月19日:新型原子炉を搭載したLIV(MTV128)撃墜。
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