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2016年5月5日木曜日

滅びし獣たちの海 星野之宣

1990年 ビッグコミック・オリジナル掲載

 第2次大戦中、過酸化水素を酸化剤とするワルター・タービン搭載、8基の中距離弾道弾を搭載する試作潜水艦V100<ベーオウルフ>、ドイツ海軍の大戦艦<ビスマルク>、が登場する。<ベーオウルフ>は弾道弾発射筒の故障により行動不能となり、海流によって海の底の自然トンネル内を流され、英国内のある湖に浮上する・・・。

アルガ 星野之宣

1990年

白亜紀末期の海藻<アルガ>が登場

大西洋バミューダ沖水深100mの海底居住基地<オセアノートIII>では、人類に残された最後の大食料源である巨大な食用コンブや改良した海藻の養殖の研究が行われている。水深450mの粘土層から採取した胞子が成長して海藻『アルガ』に。アルガは6500万年前に棲息していた・・・。単行本化されていない。

海の牙 星野之宣

1975~76、少年ジャンプ、78~79、少年ジャンプ増刊に掲載。一部『イワン・デジャビュの一日』に含まれる

巨大シャコが登場
「ブルーシティー」の前編にあたる。イエルマーク艦長の息子ボビーの乗った新鋭の原潜<アクエリアス号>929が遭難し、イエルマーク艦長がオンボロ第二艦隊予備潜水艦<ユーラクロン号>で救出に向かう。そこで出会った巨大生物は・・・。

1975~76、少年ジャンプ、78~79、少年ジャンプ増刊に掲載。一部『イワン・デジャビュの一日』に含まれる

2016年5月1日日曜日

巨人たちの伝説 星野之宣

1977年 週刊少年ジャンプ /1988、創美社発行・集英社発売、JUMP SUPER AC

古代第4氷河期の時代と、再び氷河期を迎えた地球が舞台

「燃える第五惑星」:
 古い方からギュンツ氷期、ミンデス氷期、リス氷期、ウルム氷期という4つの氷期のうち、今から6万年前。最終氷期であるウルム氷期(第4氷河期)を迎えようとする時代。地球上には人類の祖先たち、そして低重力の地域には超能力を持った身長6mに達する巨人族タイタンがいた。地球の北極と南極には地獄穴タルタロスというブラックホールが存在し、その移動が氷期を招いている。タイタン人たちは世界中にピラミッドを建設して精神力を増幅させ、太陽の一部を使って火星と木星の間に燃える第五惑星を作り、再び春をもたらそうとするが・・・。「氷期」を「氷河期」と呼んでしまっている。

「巨人への道」:
 現在の地球。第五氷河期を迎えた地球は、北極の大地軸孔の周りを24のピラミッド型の極基地(ポールベース)を建設し、「木星爆発計画」を行おうとする・・・。

はるかなる朝 星野之宣

週刊少年ジャンプ、JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に収録 1975年

 アトランティス文明の時代。大規模な地殻変動が予測され、大気圏外に一時逃れるしか人類の生存の道はなくなる。予測よりも早く巨峰アトラスが噴火を始め、約100機のうち無事脱出できたのは2機の2000人のみ・・・。


水のアマゾネス 星野之宣

週刊少年ジャンプ,JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に収録

白人金髪の人魚族が登場
 考古学探検隊が白人国カラの遺跡、黄金都市マノアを探し、アマゾンの「緑の魔境」と呼ばれるマッド・グロッソにやってくる。そこには淡水ザメ、ピラニア、アナコンダが棲む。金でできている弓を構える女の巨大な像を発見・・・。

2016年4月30日土曜日

太陽惑星イカルス 星野之宣

1975年 週刊少年ジャンプ、JUMP SUPER AGE『巨人たちの伝説』に収録

 1987年、大気汚染雲による気温低下で疑似氷河期となった地球。太陽光を宇宙で吸収しレーザーで地球へ送るという<イカルス1号>を太陽から2000万kmの人工静止惑星(地球と太陽の間のラグランジュ点のことか?)打ち上げる・・・。

2016年1月12日火曜日

ブルーシティー 星野之宣

●マンガ  1976年、少年ジャンプ連載。JUMP SUPER COMIC

<プテラスピス>登場
強力な突然変異を引き起こす謎のウイルスによって人類が絶滅に瀕し、それに対抗する人類自決指令によっ て地上・海上の人類・生物が全滅。人類自決指令とは、細菌を殲滅して海の生物を助けるために、地上2万mで水爆を大量に爆発させてオゾン層を破壊するとい うもの。残されたのは実験海底都市<ブルーシティー>の若き科学者2万人と子供10人。

 オゾン層破壊に伴って海面が30m上昇し、深海生物が移動を始め、太古から生き残っていたさしわたし500mもの海魔<コノドント群体>が<ブルーシティー>を襲う。さらに水棲人類計画という恐ろしい陰謀 が・・・。謎のウイルスは人類を水棲人化しようというドクター・ジェノサイトが放った病原体G7だった。

 <ブルーシティー>は太平洋マーシャル諸島南方の水深200mの海底に建設され、外壁全面にサンドイッチ状にマイナス190度の液体酸素が密閉されていて、浸水した海水をただちに凍らせる。
  そのほか、原子力潜水艦<プテラスピス号>(イエルマーク艦長)、マンガン、ニッケルなどの鉱物採掘ロボット<ダイノテリウム>、潜水艇<イソテラス>、 特殊潜水艇<ノーチロイド>、無人飛行探査機<ラムホリンクス>、宇宙ステーション<ホリゾント>、海上基地が登場する。ちなみに、プテラスピスとは初め て淡水に適応した魚種の名前だそうです。

=>ぎんぎんたいむ(GINGINさんのサイト)>大海原へ(プテラスピス号とイソテラス号)

2016年1月6日水曜日

ブルーホール 星野之宣

1991~92、ミスターマガジン連載。ミスターマガジンKCデラック、講談社

 1938年に古代魚シーラカンス(ゴンベッサ)の生息が発見されたマダガスカル近海(コモロ諸島)に、白亜紀に繋がる「ブルーホール」が発見される。大渦巻に巻き込まれて白亜紀に漂着した主人公たち。その近くには、カンブリア紀に繋がる世界樹(海藻の群体)とブルーホールも発見される。ところが、6500万年前に衝突して恐竜を絶滅させた小天体(直径10km、質量1兆トン)が接近しつつあることが発見される。小天体衝突は、ブルーホールを通じて現代にも及ぶ恐れが・・・。

 海洋調査船<セーシェル>(潜水艇を搭載)、双胴型の調査船<クロノス>(潜水艇<DS-1>、探査ロボットを搭載)、深海調査艇<ウオールラス>、英国原潜<カンブリア>、米国原潜<エントラダ>が登場。シーラカンスの密漁をしていた主人公の娘の名がガイア・ナギリ。

2016年1月5日火曜日

ブルー・ワールド 星野之宣

1995~98、アフタヌーン連載、ブルーホールの続編。

 現在のマダガスカル(コモロ諸島)沖から白亜紀末期のバミューダ(バハマ諸島)沖に繋がるブルーホールが封鎖され、新たに現代のネス湖で1億4500万年前のジュラ紀末期カルー地方に繋がる第2のブルーホールが発見される。

 その後、大掛かりな前線基地が作られるが、地磁気の弱まりによってブルーホールが閉じられ、現代に帰ろうとする原潜が大爆発を起こす。ジュラ紀末期に残された人々は、別のブルーホールに向かってパンゲア超大陸横断の旅に出発する。現代側では、バミューダ(バハマ諸島)沖に発見された3番目のブルーホールからカンブリア紀を経てジュラ紀末期に救出に向かおうとする試みが続けられる・・・。

 白亜紀末期に、メキシコ湾ユカタン半島に小天体が衝突する同時期に、ちょうど地球の裏側のインド半島で大陸洪水玄武岩が形成(デカン高原)されたことに着目しているのが凄い。もっと凄いのは、もし小天体衝突が中心核に影響を及ぼし、ホットプルームを上昇させたとすれば、地表面に到達するまでタイムラグがあるはずとする点。

2015年12月15日火曜日

暁の狩人 星野之宣

週刊少年ジャンプ 1976年

 ネアンデルタール人の時代に、すでに現代人と同じ進化を遂げた先行現生人類(プレサピエンス)がいた・・・。

はるかなる朝>葬送船団 星野之宣

週刊少年ジャンプ、JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に収録 1976年

 大気、海洋汚染の進む地球。増大する人口。火星に第二の地球を作り出すため、5機の宇宙船で10万人の移民団が火星に向かうが・・・。

(横浜研開架)

バトルブルーPILOTS 星野之宣

「星野之宣SF作品集成Ⅰ [CONTINENT]」 (光文社コミック叢書“シグナル” 14)に復刻収録 1984年

 ブルーシティーの続編。オゾン層破壊から8年後の1997年。ドクター・ジェノサイド・水棲人類(アクエイリアン)旧米海軍の原子力空母3隻を中心とする南極の凍結艦隊がついにバトルシティー殲滅に動き出す・・・。
 新鋭潜水艦<ポリプティラス>(イエルマーク艦長)、小型潜水艇<ディプロカウルス号>(船縁令、アーサー、スカル・ホイザーが乗り組む)、<ドレパナスピス>(ニュー・マーメイド部隊のキャプテン・アテナ、ディアーナ教官、亜希が乗り組む)が登場する。未完で終わっている。
ロゴス司令官、船縁信一郎教授(ブルーシティー計画責任者、令の祖父)、杳子(司令官の秘書)、船縁美香(令の妹)

(部内留保)

はるかなる朝>ホワイト・アウト 星野之宣

漫画アクション増刊スーパーフィクション2に掲載。JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に含まれる。1979年

 ウェゲナーの大陸移動説が発表された1912年、英スコット隊の5名は南極点に到達するが、ノルウェーのアムンゼン隊に負けたことを知る。帰路で視界ゼロのホワイト・アウト現象に会い、隊員の一人エバンスがとっくに帰国したはずのアムンゼン隊の犬ゾリを見る・・・。

(横浜研開架)

残像 AN AFTER IMAGE 星野之宣

ヤングジャンプ掲載、MF文庫「残像」に収録 1980年

 昔の恋人が月面で死亡する。残された写真に、2億年前のパンゲア超大陸が写ったものが・・・。

(横浜研開架)

残像>世界樹 星野之宣

ヤングジャンプ掲載。『残像』(00年、MF文庫)に含まれる。1981年

 ドライアイスの雪が降り、零下128度の火星の北極冠。発熱潜氷艦<ルンディング>が永久氷冠に眠る太古の木を発見する。一方、オリンポス火山を震源とする地震が増加する。実はロシアの研究グループが原爆を使って火山を噴火させ、大気中の炭酸ガスを増大させる「バルカン計画」を密かに進めていた。北半球の巨大火山群が連鎖的に噴火を始め・・・。
 同様のアイデアで、南極大陸氷床約4000メートル下の地底湖ボストーク湖や、エウロパの分厚い氷の下の海洋の探査を行う構想が日経サイエンスで紹介されたことがある。小惑星帯由来のアミノ酸に着目しているのが凄い。

=>南極地底湖古代生物とNASA(TODOさんの"からしら萬朝報"より)

(横浜研開架)

残像>美神曲 星野之宣

ヤングジャンプ掲載、MF文庫「残像」に収録 1981年

 金星の90気圧、気温477度の大気中を潜航するバチスカーフ型の連絡船<ヴェルギリウス号>が登場。

2001夜物語 星野之宣

1984-1986

・第3夜「豊饒の海」:パレットの弟リーは、月の「豊かの海」で20億年以上前に衝突した巨大隕石の発掘作業を行っていた。そのリーが行方不明となり、パレットは発掘場所である巨大な空洞を降りていく。そこで知った弟の発見したものとは・・・。

・第10夜「明日を越える旅」PART II「地球からの贈り物」:冥王星軌道の向こうに魔王星の反物質が発見されて30年後、くじら座タウ星の第2惑星オズマに到着したロビンソン財団は、岩盤を粉砕し海水を散布し強化微生物を増殖させる。300年後に到着するはずの者たちへの贈り物として・・・。

・第12夜「見知らぬ者たちの船」:惑星プリラII。惑星直径の1/3を占める大クレーター「サイクロプス」が唯一の海を形成している。大気には酸素がなく、海水は塩酸に近い。細菌さえ発見されていない惑星・・・。地球それ自体が巨大な超生命とする「ガイア説」が登場する。

・第13夜「共生惑星」:22世紀、大進出から27年。みずへび座ベータ星第5惑星。風に乗って浮遊する風船生物は、菌類と共生することで酸素と水素を得ている。エウロパ大陸全域をはびこっている菌類や有害生物を焼き尽くす作戦が提案される。コロニーの実験室が菌類で汚染され、それに感染した研究者たち・・・。リン・マーグリスの「共生説」をテーマとした作品。

・第19夜「緑の星のオデッセイ」:レーザーで推進される高速体が発見される。レーザーの発信源は人類未踏のオリオン座赤色巨星ペテルギウス第2惑星。探査に向かった宇宙船オリオン号は膨大なエネルギーのレーザーが発射された衝撃で不時着する。惑星上をレーザー発射地点まで向かう隊員たち。食肉植物、集光した光を地下茎で地下に送る植物、ナトリウムと水の反応を利用して動物を殺す植物。ついに見たレーザーの正体とは・・・。

(横浜研開架)

ヤマタイカ 星野之宣

1986~91、COMICトム連載、潮出版社の希望コミックス、全6巻

 伊勢湾台風クラスの巨大台風を観測する気象観測船<南海丸>(大型気象レーダーを搭載)。その前に巨大な銅鐸が飛来、巨大台風は消失する。太平洋戦争で沖縄決戦を前に沈んだ大和が浮上し、沖縄の米軍基地を砲撃するというクライマックスから物語は始まる。

 その一年前、沖縄の鳥島が噴火した日に物語は遡る(琉球大の名物教授である木村政昭さんの名前が「木村正明」でちらっと出ている)。沖縄本島・斎場御嶽(せーふあうたき)の東方沖、久高島は古来、アマミクが降臨した「神の島」と呼ばれ、最も霊威高き神女の島とされてきた。そこで60年に一度の秘祭「ヤマトゥ・祭(マテイ)」が行われようとしている。

 琉球神話と日本神話の関係を解き明かすために斎場御嶽を訪れた熱雷(あたらい)草作と息子の岳彦は、そこで久高島のシャーマンの血筋である以耶輪(いざわ)家のひとり娘、神子(みわこ、20才)と出会う。熱雷親子はその地下洞窟で古代船と角の付いた冠(伊耶阿摩美(いざあまみ)の冠)を発見。その時、神子はアマミク/マフイカ/フィミカに語りかけられ、生命が大地の炎の中から誕生したことを教えられ、”力”を与えられる。突如襲った地震で古代船は神子と銅鐸オモイマツカネを乗せて地下洞窟から出て久高島に。

 久高島に渡った熱雷親子。実は、神子はその母と草作との間の娘だった。ヤマトゥ・祭が行われ、神子は1700年ぶりに女神アマミクの後継者となる。草作はアマミクと日本神話のイザナギの類似性に気付く。神子らは巨大銅鐸オモイカネを探すために、”火の国”九州の阿蘇・中岳に向かう。そこでは巨大な鋳型の発掘調査が行われていた。火山活動が活発化、神子らに敵対する四天王(広目、持国、多聞、増長)に出会う。草作は火山を崇拝する縄文人の最後の国が邪馬台国とする「火の民族仮説」を唱えている。

(部内留保、第6巻は未入手)

ベムハンター・ソード 星野之宣

1987~90、講談社

(FILE 3:母なる海の星)鯨座β星の第2惑星「ステラ・マリス」に全長700m、重量数十万トンの海魔『レヴァイアサン』が登場する。

(FILE 5:HOT SPOT)惑星ロスアラモスに天然の原子炉をエネルギー源とする「原子力生命圏」が発見される。サンゴがウランの濃縮工場の役割を果たし、体重10トンの『ヘビーメタル・クラブ』が制御棒の役割を果たすことで安定が保たれていたが・・・。

(FILE 7:生物祭)3個の恒星に照らされる惑星「バーミリオンVII」は凍結している両極の”極海”以外は、ごく短い雨季を除いて乾季が続く砂漠地帯。極海周辺の砂の下には生物を含む泥土層が広がる。その極海で大規模な解氷が始まる・・・。『砂龍』が登場。

(FILE 8:ラグーンの彼方)サラトガ星系巨大惑星サラトガIVの衛星ベータ。浅いラグーンで進化した両生類は何十マイルもの砂漠を越えて森林地帯に到達することができない。巨大惑星による潮汐力が最大となる”超大潮”が1万年毎に訪れる・・・。全長10mの海空両棲類『スカイ・スラッグ』が登場。

(横浜研開架)