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2020年10月4日日曜日

翠星のガルガンティア

TVアニメ。2013

公式サイト:https://gargantia.jp/#top

ウィキペディア

遠い未来、表面のほとんどを大洋に覆われた地球。人々は巨大な船団を組み、失われた旧地球文明の痕跡をサルベージしながら生存していた。主人公はその船団の一つ、ガルガンティアのサルベージの一員。

原作:オケアノス、監督:村田和也

2019年6月7日金曜日

スノーピアサー

2013年、韓・米・仏映画、ポン・ジュノ監督
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%94%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%BC

2014年7月1日6時AM、人工冷却物質CW-7を大気圏上層部に散布する最初の飛行機が出発する。地球温暖化を防ぐため、多くの環境団体の反対をよそに、79カ国の賛成による散布が始まる。
しかし散布直後に地球が凍りつき、生物が全滅。わずかに、走る箱舟「スノーピアサー」、永久機関を動力とし、閉鎖生態系を備えて世界を回る列車に乗り込んだ人類だけが生き残る。
その17年後の2031年、列車の最後部に住み、配給されるプロテイン・ブロック(昆虫を原料とする)のみを食料とする最下層民が反乱を起こす。

スノーピアサーの前方車両には植物園、魚の養殖場、スシバー、ダンスホール、ジャグジー、サロン、サウナなどがある。
http://gock221b.hatenablog.com/entry/2018/08/28/010431

2019年2月14日木曜日

ソーラー・ストライク

●ソーラー・ストライク 2005
(原題:Solar Attack)
https://mihocinema.com/solar-strike-7630
あらすじ&ネタバレ

近年、熱圏のメタンが増加し、過去1年間で3倍の濃度に急増。その原因を探るため、ニューヨーク州アルバニーにある近地球宇宙研究所SNELを飛び出した民間企業家ルーカス・フォスターが1億ドルを出資してロシア製宇宙船MAV「ガリレオ号」をボーイング727の背中に乗せ、上空で発射する。

その頃、SNELが2億ドルを掛けて打ち上げた太陽観測探査機が、太陽からの異常なコロナ質量放出CMEによって途絶。そのCMEが地球を襲い、MAVを直撃。またCMEによって人工衛星が落下する。

このままだとオゾン層が薄い極域からCMEが侵入し、成層圏でメタンガスが燃え続けるフラッシュオーバーによって酸素を消費しつくしてしまう。それを防ぐには20Mトンの核ミサイルを北極に撃ち込み、海氷を蒸発させた水蒸気で消火するしかない。

ICBMでは飛行中にCMEによってコントロールを失ってしまうため、グリーンランド沖で潜航中のロシア原潜〈ボズネセンスク号〉から打ち上げるしかない。

●ソーラー・ストライク2012 公開2009
(原題:2012 Supernova)
http://www.wound-treatment.jp/next/eiga/620.htm

●ソーラー・ストライク2013 カナダ映画、公開2013
(Exploding Sun)
https://eiga-watch.com/exploding-sun/
https://www.kishimamovie.com/entry/2016/05/22/090401

NASA出身のクレイグ・バーカス博士が民間宇宙飛行会社Roebling Aerospaceの主任エンジニアとして、水平往還機ローブリング・クリッパーによる初の民間宇宙飛行を行う。水平離陸後、高度1万5000mでロケットに点火、高度11万3000mで太陽エネルギーを使用するスカラ・エンジンに点火、分速2100km(高速の1万分の1)で月周回飛行を行う予定。

その前日、大規模な太陽嵐がオーストラリアを直撃し、東岸全域の発電所が停止。1989年3月9日のカナダのケベッック州で起きた大規模停電以来の被害となった。

クリッパーは大統領夫人とノーベル平和賞受賞者を含む選ばれた3人の民間人と3人の乗員を乗せて離陸、ロケット点火に成功、スカラー・エンジンに切り替えるが、太陽嵐の影響を受けてスカラーエンジンが暴走。月へのスイングバイ後、太陽に向かって直進する。衝突すると、スカラーエンジンが太陽と反応して、太陽嵐が激化し、地球は滅びる。

後編でなんと再びスカラーエンジンが暴走してクリッパーは太陽に突入し、6人は死んでしまい、太陽の暴走が始まる。

クレイグはNASAが密かにローリング・クリッパーを複製して軍事用に転用していたことを知る(推進エンジンは核パルスエンジン。スカラーエンジンは貨物室に爆弾として搭載)を発進させ、太陽にスカラーエンジンを投入して太陽の暴走を止めようとする。


2018年3月31日土曜日

臨機巧緻のディープ・ブルー 小川一水

朝日ノベルズ 2013/10/18
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4022760079/

惑星ヒヤヤンディ/カラスウリ星系の惑星ディープ・ブルー、表面の99%が海洋。そのナレゲンデ環礁の海面から11尋上にある「聞耳塔」に幽閉されている聞耳のヨアヒム。

ダーウィン機関:国連生物多様性確保計画UNBDSP
 第5艦隊
 戦艦〈ベリンゲイ〉:13隻の艦隊の旗艦
  艦長ヌーメリク
  リー・ミンヒ提督:40代の女性:第5艦隊の軍事指揮官
  甲坂善道/コーサカ:調査司令
  石塚旅人(タビト):22歳、〈クーマ・グース〉広報室所属の映像記録交流士
  エリカ・E・J・ギャラウェイ大佐:第5艦隊陸戦隊「シルバー・バックス」隊長
 調査空母〈クーマ・グース〉
  アリエルド・スターン中佐:総合調査統括。コーサカ司令の右腕
 巡航艦〈ギャンゴルカ〉/TWACS
  ミーア52:女艦長

Eシックス


2016年6月19日日曜日

クラッシャージョー11 水の迷宮 高千穂遥

ハヤカワ文庫JA 2013.2.20
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KID92QM/

 まずクラッシャーシリーズの基本設定を紹介すると、2111年にワープ機関が完成して人類の銀河全域への進出が始まる。すでに飽和状態になって危機に瀕していた太陽系からの集団殖民がはじまるが、発見された惑星のほとんどがなんらかのテラフォーミングを必要とした。そのテラフォーミングを請け負ったのがクラッシャーの起源という。

 さて、それから50年後が今回の話。22年前に。大部分が海洋に覆われた惑星マルガラスが発見される。その後の経緯は省略して、現在は行政を司るシェオールと反政府軍オズマという2つの陣営の境界に中立地帯が設けられている。その中立地帯に古代遺跡が発見され、銀河連合が先史文明探査のために海底遺跡調査船〈ペセルダ〉を派遣する。その先史文明探査チームのチーフ、ディーラーの護衛をクラッシャー評議会に依頼する。

 シェオールの宇宙ステーションから投下された交易物資ギフトが誤って中立地帯に落下し、それを奪うためにシェオールとオズマのギグが投入される。宿敵同士であるシェオールの黒のギグ〈ウオーラス〉とオズマの銀色のギグ〈シルバーバック〉の戦闘に〈ペセルダ〉が巻き込まれ、〈シルバーバック〉が放ったミサイルから〈ペセルダ〉を守ろうとした〈ウオーラス〉が〈ペセルダ〉の甲板上に墜落する。

 〈ウオーラス〉から救出された操縦士アプサラは人工両棲人間の女性だった。アプサラは戦線離脱した傭兵ということでショール軍から解雇されたため、ディーラーが井関の発掘要員としてアプサダを雇用する・・・。

2016年5月7日土曜日

AO6 小澤さとる

マンガショップシリーズ 459~461 2013/6/20
http://www.amazon.co.jp/dp/4775914634/
http://www.amazon.co.jp/dp/4775914642/
http://www.amazon.co.jp/dp/4775914650/
...
「サブマリン707外伝」("U"の潜水艦ラマデイン号討伐のため、国連平和維持軍PKNに派遣された707)、
23000年の潜航Vol-1「707-ディスカバー」、
「AO6スケアクロー」(青の6号最終編)、
「サブマリン707外伝バトルリング」(707の最終作品。707艦長、速見湧の妻がちらっと登場)のボールペン・ラフを収録。

前田真宏監督、GONZOによるあまりに有名なOVA版「青の6号」と同時期の作品。宮武一貴氏も協力している。オゾン層破壊による紫外線の脅威から逃れるため、人類を深海に移住させるアクエリアス計画が進められている世界。国連海中監視機構AOと海洋テロ結社のジオス(ジオサイド)との戦い。鮫のロンチーニ(ロレンツィーニ)瓶嚢(びんのう)を応用したロレンツィーニ・システムが登場する。

2015年12月4日金曜日

華竜の宮/深紅の碑文 上田早夕里

ハヤカワSFシリーズJコレクション 2010.10.25、2013.12.19

作家・評論家・編集者等の投票によって選ばれる早川書房の「ベストSF2010」の国内篇で、上田早夕里さんの「華竜の宮」がベスト1位に選ばれました!
「圧倒的な支持を受けて一位」とのこと。
「直球ど真ん中の力強い作品」、
「「世界沈没」とでも言うべきスケールの大きさやインサイダー的な視点の取り方からは、さまざまな第一世代作家の名前も思い浮かぶ。日本SFの正統に連なる傑作だ。」、
「上田早夕里には完全にノックアウトされた。」、
「その構成の巧みさ、テーマの大きさに圧倒された。」、
「今年は圧倒的な面白さの「華竜の宮」に尽きる。」、
「大きすぎた期待も軽々と上回った。「華竜の宮」には震えた。」、
「長らく温め推敲を重ねた歳月が窺える熟成の厚みに満ちた傑作。」、
「得られた生をどう生き抜くかを問うて前へと顔を向かせる。」、
「長年にわたり小松左京の「日本沈没」・・・・が峨々とそびえている感があったが、ついに踏破されたという印象を持った」
「今後もこの作家から目が離せそうにない。」・・・・
このような最大級の賛辞が並んでいます。
 その続編が「深紅の碑文」。

あらすじ
 25世紀。太平洋を取り巻くプレート沈み込み帯のスタグネーションスラブの一斉崩壊が始まり、白亜紀以来のホットプルームの再活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没する。その未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。

 陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長(オサ)・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。

 同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した・・・。

登場人物・組織
ネジェス
〈プロテウス〉
IERA
シャドウランズ

アーマード・マーメイド 風見周

富士見ファンタジア文庫、全2巻、2012/12/20、2013/4/20

 Dr.スイフトが誤って自己増殖型ナノマシン:SOLT(Scrap of Lillipation Tomb)を海洋に投じてしまい、大量に増殖したSOLTが海洋生物と結びついてさまざまな巨大海洋モンスターが発生する。それらは、陸地をも喰い散らかし、100年後には全世界の70%の土地が水没してしまう《大食害(グレートサパー)》が世界を襲った。
 この“陸喰い(ランドイーター)”と呼ばれる怪物と戦う手段として、同じSOLTを用いた海戦用兵器”シーブリード”を操る戦士”マーメイド”が世界政府の運営する養成学校で育成されている。
 世界に7校しかない養成学校の一つ、《白鯨学園》は巨大な洋上基地であり、そこでマーメイドを目指す汐崎旭、緋桜夕海、コレット。ルクレール、エリザベス・マクマランの少年少女の成長物語。
“陸喰い”として、巨大イソギンチャク型、巨大ホウライエソ型、巨大サメ型、巨大ヒト型などが登場。
第一巻
http://www.amazon.co.jp/dp/4829138297/
第二巻
http://www.amazon.co.jp/dp/4829138769/

(部内留保)

2015年12月3日木曜日

クラーケン チャイナ・ミエヴェル

ハヤカワ文庫、2013.7.25

 複雑系SF「ベルディード・ストリート・ステーション」の作者。社会人類学の学位と国際法の博士号を持っている。主人公はなんとロンドン自然史博物館のダーウィン・センターのキュレータ。キュレータが主人公というのは海洋SF初ではないだろうか。
 このダーウィン・センターには、2004年にフォークランド諸島沖合で捕獲され、「アーチー」と名付けられたダイオウイカが2006年から展示されている。主人公は修士論文が軟体動物についてであり、このダイオウイカを標本として保存する作業に携わっている。この作品はNHKによるダイオウイカ直接撮影(2012)の前(2010年)に
執筆されているが、本作品中に、窪寺らによる2004年の深海カメラ撮影についての言及がある。
 ここまで書くと、リアル系海洋SFかと想像してしまうが、本作品はカルトと魔法だらけのファンタジー。クラーケンを神と崇める教会を初めとして、さまざまな魔法使い/超能力者が登場するが、いずれも馴染みのないユニークなものばかり。
これもあらすじ紹介困難な作品。

(横浜研開架)

クジラたちの海~2万マイルの探索~/クジラたちの海─the next age─ カメクジラネコ

オンライン作品 2013.9.5完結

カメクジラネコ「クジラたちの海~2万マイルの探索~」(評論社1995年)について、評論社と正式合意が得られて改訂版がウェブ
版とpdfで公開されています。
ウェブ版
http://www.kkneko.com/nvl/sec00.htm
PDF版
http://www.kkneko.com/nvl/whalesocean_a.pdf
http://www.kkneko.com/nvl/whalesocean_b.pdf
評論社版に比べ、読みやすくなるよう手直しされています。

次にその続編の「─the next age─」もウェブ版とpdfで公開されました。
ウェブ版
http://www.kkneko.com/nvl/nmokuji.htm
pdf版
http://www.kkneko.com/nvl/whalesocean2_a.pdf
http://www.kkneko.com/nvl/whalesocean2_b.pdf
前編から15年後、前編の主人公クレアの双子の息子ジョーイが後編の主人公です。
〈ミンククジラ族〉の視点から書かれた前編とは大きく変わり、〈毛なしのアザラシ
族〉(人間)の視点と〈ミンククジラ族〉の視点から交互に書かれています。

オセアノ号、海へ! アヌック・ボワロベール&ルイ・リゴー

アノニマスタジオ, しかけ絵本, 2013/04
http://www.amazon.co.jp/dp/4877587195/

 真っ赤な船体の帆船オセアノ号は、船尾に潜水艇も搭載していて氷海も航行できるなかなかの海洋調査船のようだ。クジラの母子と出会い、氷海で氷山の下を潜水艇で調査し、嵐の中で大波を乗り越え、サンゴ礁の海でダイバーが調査する。
 ページを開くと海中深くまで見渡せるようになっていて、実に見事!

(横浜研開架)

2015年12月2日水曜日

人魚のうたがきこえる 五十嵐大介

こどもプレス、絵本、2013/5/17
http://www.amazon.co.jp/dp/4781607756/
アニメ公式サイト 2019年6月7日
https://www.kaijunokodomo.com/

サンゴ礁に囲まれたラグーンの中。下半身がマンタの人魚たちがキャー、ルルルルと歌い、長く鋭い爪で獲物を狩り、貪り食う。眠り、遊び、ラグーンの外を探険する。そこにはウミガメを襲う海生爬虫類(リオプレウロドンかモササウルスかクロノサウルスか?)やメガロドンらしきものが。

ラグーンの中の光の表現が見事!

(横浜研開架)

星を創る者たち 谷甲州

NOVAコレクション, 2013/9/26
http://www.amazon.co.jp/dp/4309622224/

「事件は工事現場で起きてるんだ!」と織田裕二が叫びそうな宇宙土木SF。
安全管理責任者が主人公となる小説を読んだのは初めてかも。

「コペルニクス隧道」:月面の高速鉄道の長大トンネル工事現場での砂の噴出

「極冠コンビナート」:火星の極冠の水資源総合開発プロジェクトの現場の火災事故

「熱極基準点」:水星の熱極の大型マス・ドライバ建設予定地の地殻変動。架空のバルカン惑星が登場。

「メデューサ複合体」:木星大気中に熱水素と揚力で浮遊する全長100キロを超えるメデューサ複合体。これは水素やヘリウムの同位体の精製プラント。そこに謎の異常振動が発生

「灼熱のヴィーナス」:金星の高度4万m、そこにはスーパーローテーションと呼ばれる秒速100mを超える猛烈な風が吹いている。そこに直径10キロを超えるカイトを揚げ、地上との温度差で発電するプロジェクト。カイトの直径は10キロを超え、6万mを超える索でアフロディテ大陸の山岳部に係留されている。そのカイトに異常が・・・。

「ダマスカス第三工区」:土星の第2衛星エンケラドゥスのダマスカス地溝(サルカス)底での水資源プラントの工事現場全体が氷原に飲み込まれる・・・。

「星を創る者たち」:舞台はエンケラドゥスからバルカン惑星に。木星や火星で登場した浮遊構造物が驚愕の形で登場。

(横浜研開架)

夢幻諸島から クリストファー・プリースト

新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、2013/8/9

http://www.amazon.co.jp/dp/4153350117

 舞台となる惑星には、内陸国家が群雄割拠している大きな北大陸(ノードマイアー)と、大部分が極冠で占められる小さな南大陸(スドマイアー)があり、2つの大陸の間には惑星表面の70%以上の面積を占める「ミッドウェー海」が惑星を一周している。

 この惑星唯一の大洋には「夢幻諸島」(ドリーム・アーキペラゴ)が点在しており、比較的狭い2つの海峡があり、暖流の北ファイアンド吹走流(ドリフト)と寒流の南振動流が惑星全体を取り巻く”コンベアー・ベルト”の一部を構成している。

「夢幻諸島」全体の地図はまだ存在していない。なぜなら、この惑星では空中撮影による地図作成は時間勾配によって生じる歪みのせいで不可能であり、極端に低い高度から観測した局所的な地図を繋げていくしかないからだ。これは赤道を周回している2つの大きな「時間の渦」が、磁極付近を除き一日2回、視覚の歪曲と時間の歪曲を引き起こすことによる。

 夢幻諸島では島ごとの地図はあっても夢幻諸島全体の地図/海図は存在しないように、本書ではそれぞれの島の出来事の物語は個々に綴られているが、その全体を流れる繋がりは一読しただけでは分からない。それぞれのエピソードに登場する人物を繋ぎ合わせることによって、それぞれの人生と人間関係が初めて浮かび上がってくる。

 なかでも冤罪事件を巡る作家チェスター・カムストン(本書の編者でもある)と女性社会活動家のカウラーと女性新聞記者のダント・ウィラーの3人に注目!

(部内留保)

冬虫夏草 梨木香歩

新潮社、2013.10.30

綿貫征四郎:主人公。駆け出しの物書き
高堂:神出鬼没の亡き友人。主人公はその生家の管理を任されている。
ゴロー:人格者の犬。
ダァリヤ:ソプラノ歌手?
南川:学生時代の友人、菌類の研究者
山内:編集。馬術部
尾倉:木地師
牛蔵:河童の少年

(部内留保)