2015年12月4日金曜日

華竜の宮/深紅の碑文 上田早夕里

ハヤカワSFシリーズJコレクション 2010.10.25、2013.12.19

作家・評論家・編集者等の投票によって選ばれる早川書房の「ベストSF2010」の国内篇で、上田早夕里さんの「華竜の宮」がベスト1位に選ばれました!
「圧倒的な支持を受けて一位」とのこと。
「直球ど真ん中の力強い作品」、
「「世界沈没」とでも言うべきスケールの大きさやインサイダー的な視点の取り方からは、さまざまな第一世代作家の名前も思い浮かぶ。日本SFの正統に連なる傑作だ。」、
「上田早夕里には完全にノックアウトされた。」、
「その構成の巧みさ、テーマの大きさに圧倒された。」、
「今年は圧倒的な面白さの「華竜の宮」に尽きる。」、
「大きすぎた期待も軽々と上回った。「華竜の宮」には震えた。」、
「長らく温め推敲を重ねた歳月が窺える熟成の厚みに満ちた傑作。」、
「得られた生をどう生き抜くかを問うて前へと顔を向かせる。」、
「長年にわたり小松左京の「日本沈没」・・・・が峨々とそびえている感があったが、ついに踏破されたという印象を持った」
「今後もこの作家から目が離せそうにない。」・・・・
このような最大級の賛辞が並んでいます。
 その続編が「深紅の碑文」。

あらすじ
 25世紀。太平洋を取り巻くプレート沈み込み帯のスタグネーションスラブの一斉崩壊が始まり、白亜紀以来のホットプルームの再活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没する。その未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚舟〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。

 陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長(オサ)・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。

 同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した・・・。

登場人物・組織
ネジェス
〈プロテウス〉
IERA
シャドウランズ

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