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2016年2月28日日曜日

シーナイトを救出せよ 大石英司

1988 初刷1988、講談社/ハードカバー、ノベルズ、文庫 

水深3300mの海底で浮上不能となった深海調査船<シーナイト>をなんと<しんかい2000>が空輸されて救出する!

大石英司デビュー作「B-1爆撃機を追え」の続編。
ハイテク国際謀略モノ。1963年、ケネディー暗殺の直前の時代。英海軍ドレッドノート級原潜、試験艦 <ベータ10>4000トンは、ソ連、仏、西独の士官と当時1億米ドルを越えるロシア皇帝の財宝を積んで「ブロッケン・ゾーン」と呼ばれる海域で、50 ノットで泳ぐ100トンもの大きさの化け物<ブロッケンの怪物>に襲われ、消息を絶つ。

1988年、SOSUSに接続されたアルテミス・ネット ワーク(深海聴音ソーナー)がレイキャネス海嶺の南端、「ブロッケン・ゾーン」にあるマウント・サンシャイン北側1500mで信号途絶。
米深海調査艇 <シーナイト>が調査に向かうが、現場で千切れた光ファイバーを発見。金色に輝く巨大な物体に襲われ、3500mの海底で浮上不能となる。

支援母船でウッ ズホール海洋研究所の海洋調査船<スキャンパー>も、全長30m~40mの金色に輝く化け物を目撃。25年前に沈んだ原潜が発見されることを恐れたソ連、 英、仏は捜索活動を妨害するため現場海域に集結する・・・。

2016年1月25日月曜日

アキレス浮上せず 大石英司

角川ノベルズ/新書判 1995

海洋海中観測潜水船<アキレス>は、処女航海で副長ら反乱グループに乗っ取られる。彼らの目的は海底2000mに沈む、巡洋艦「石狩」に積 まれた200兆円の山下財宝の金塊。
2000mでの潜水作業が可能な、96式耐圧潜水スーツ(海上自衛隊と海洋科学センター(誤記ではない)が共同開発)で 金塊を奪取しようとするが・・・。

体長20mを越える鯨型の生物『ギガマウス』と、それを捕食する巨大生物(蛍光性の無数の触手を持つ野球場サイズの座布団状の蔓の化け物。普段は海底下に潜っている。触手は長いもので10m近くに達し、先端には吸盤状の口があって2枚の鋭い牙がある。)が登場する。

 <アキレス>は、6万トン、潜航深度800m。速度20ノット以上、3カ月の潜航調査が可能。
オハイオ級原潜3隻(左舷:ジョージア、中央:ミシガン、右舷: ウェスト・バージニア)を束ねて外殻を追加したもの。外殻内には浮力材が詰められている。
両舷のソナーが残されているが、魚雷発射管は撤去されている。
セ ンターチューブは推進機関用だった区画に潜水調査用ハッチ、無人潜水艇のランチが収められている。サイド・スキャン・ソナー装備。

2016年1月2日土曜日

原子力空母を阻止せよ 大石英司

1987中央公論社/1992徳間文庫
 
 米原子力空母<カール・ヴィンソン>にソ連ヴィクターIII級攻撃型原潜<V.K.ブリュッヘル>が衝突。原潜は沈没。空母はメルトダウンの恐れがあるにもかかわらず横須賀ドックへと進路を取る。自衛隊の最新鋭潜水艦<わかつき>は<カール・ヴィンソン>阻止に向かう・・・。政治将校以外はすべてイスラム人と少数民族出身者という異色のアクラ級<A.M.ワシレフスキー>と潜水艦捜索艦T-AGOS<イドミタブル>、ロサンジェルス級<ホノルル>、<わかつき>との対決がいずれも秀逸!

深海の悪魔 大石英司

中央公論新社 C★NOVELS、上下巻 2000年

いやー、<しんかい6500>や支援母船<よこすか>のクルーがこれだけかっこよく描かれると嬉しくなってしまいますね。このほか、海洋地球研究船<みらい>、自律型無人探査機、中継ケーブルと衛星による深海実況中継など新しい技術も登場します。
 また、地球温暖化と大陸棚斜面のメタンハイドレート地層の崩壊、深海の地層内に眠る太古の生物など、地球科学のホットな話題も扱われています。

 80ノットで泳ぎ、器材をも切断してしまう(!)透明な未知の生物。外套膜構造を持つ翼足類(軟体動物だそうな)らしきこの生物は『スピードフィッシュ』と名付けられ、群体として行動し、首都圏を壊滅の危機に陥れる。潜水艦救難艇DSRVの艇長を父親に持つ女子高生とその友人たちが新生児を抱えてパニック状態の首都圏をたくましく生き抜いていくエピソードが織り交ぜられています。

=>大石氏ファンページ(片田健さんのサイト)【相互リンク】
=>黄泉に還る(むねくんのサイト。"大石わ~るど"がある)

(横浜研開架)