1988 初刷1988、講談社/ハードカバー、ノベルズ、文庫
水深3300mの海底で浮上不能となった深海調査船<シーナイト>をなんと<しんかい2000>が空輸されて救出する!
大石英司デビュー作「B-1爆撃機を追え」の続編。
ハイテク国際謀略モノ。1963年、ケネディー暗殺の直前の時代。英海軍ドレッドノート級原潜、試験艦 <ベータ10>4000トンは、ソ連、仏、西独の士官と当時1億米ドルを越えるロシア皇帝の財宝を積んで「ブロッケン・ゾーン」と呼ばれる海域で、50 ノットで泳ぐ100トンもの大きさの化け物<ブロッケンの怪物>に襲われ、消息を絶つ。
1988年、SOSUSに接続されたアルテミス・ネット ワーク(深海聴音ソーナー)がレイキャネス海嶺の南端、「ブロッケン・ゾーン」にあるマウント・サンシャイン北側1500mで信号途絶。
米深海調査艇 <シーナイト>が調査に向かうが、現場で千切れた光ファイバーを発見。金色に輝く巨大な物体に襲われ、3500mの海底で浮上不能となる。
支援母船でウッ ズホール海洋研究所の海洋調査船<スキャンパー>も、全長30m~40mの金色に輝く化け物を目撃。25年前に沈んだ原潜が発見されることを恐れたソ連、 英、仏は捜索活動を妨害するため現場海域に集結する・・・。
詳細
○米深海調査艇<シーナイト>
潜航深度4000m、小型プルーブ<ジェイ・ジェイ>搭載。覗き窓は直径20cm。トム・アーロン博士、パイロット:ネルソン・オーエン少佐、コパイ:ヘンリー・グリーンフィールド伍長。
○<スキャンパー>
<シーナイト>の支援母船。2300トン。船首ソナードームの代わりに海中展望室がある。サイドスキャンソーナー、シー・ビーム(商品名)、無人潜水調査ロボット<アルゴ>(やはり<ジェイ・ジェイ>搭載)を装備。艦長:メイナード・ロック、操舵手:アンソニー・フランクリン伍長、ゲーリー・パペット少佐
○<しんかい2000>
シンジ・サイトウがパイロット。
熱水活動域の閉鎖生態系、ジュラ紀の『イクチオサウルス』、カンブリア紀の『オパビニア』、『ハルキゲニア』、そして『○○○』も登場。
なぜソ連、英、仏、西独が金塊を密かに運ぼうとしたかの謎解きも凄いが、なんといっても後半の「しんかい2000」の活躍が痛快! なんとC- 5B<ギャラクシー>とCH-53E<スーパースタリオン>で空輸され、圧壊深度3300m(安全率1.5+300m、つまり1.65倍)を越える救難ミッションに挑む!!
腐食しろ2mm上乗せとか真球度の高さでまあ行けないこともないか。むしろ2000mと3500mとでは海水密度の増大による浮力増加分を打ち消すために投棄バラストの増設が必要・・・と思ったら、ちゃんと「しんかい6500」用に開発された高密度ショットバラストに換装となっている。潜航速度を上げるためと書かれていたので最初気付きませんでしたが、つまり投下バラストを増やしたわけ。すると海面での空気タンクも増量する必要ありだけど、乗員の洋上乗り込みは諦めている。つまり最初から乗り組んだ状態でヘリ空輸しており、洋上での浮力不足も構わない設定になっている。洋上での吊り索切り離しにダイバーが対処しており、もう万全!
イルカとの言語コミュニケーションを図るヤヌス計画(JANUS:協同アナログ方式数値相互理解システム)、米4000m潜水調査船<アルビン号>、 6000m潜水調査船<シークリフ>、仏6000m潜水調査船<ノチール>、米潜水艦救難艇DSRV-2<ミスティック>、CIAの<グローマー・エクスプローラー号>の名前も登場する。
(登場人物)
・ヒロフミ・アヤセ:主人公。一人娘のミライは腕と足に生まれながらの障害を持つがオセロの天才。
・ショーン・マッコロー
新書版1冊本部内にもあり。大石英司デビュー作「B-1爆撃機を追え」の続編。
ハイテク国際謀略モノ。1963年、ケネディー暗殺の直前の時代。英海軍ドレッドノート級原潜、試験艦 <ベータ10>4000トンは、ソ連、仏、西独の士官と当時1億米ドルを越えるロシア皇帝の財宝を積んで「ブロッケン・ゾーン」と呼ばれる海域で、50 ノットで泳ぐ100トンもの大きさの化け物<ブロッケンの怪物>に襲われ、消息を絶つ。
1988年、SOSUSに接続されたアルテミス・ネット ワーク(深海聴音ソーナー)がレイキャネス海嶺の南端、「ブロッケン・ゾーン」にあるマウント・サンシャイン北側1500mで信号途絶。
米深海調査艇 <シーナイト>が調査に向かうが、現場で千切れた光ファイバーを発見。金色に輝く巨大な物体に襲われ、3500mの海底で浮上不能となる。
支援母船でウッ ズホール海洋研究所の海洋調査船<スキャンパー>も、全長30m~40mの金色に輝く化け物を目撃。25年前に沈んだ原潜が発見されることを恐れたソ連、 英、仏は捜索活動を妨害するため現場海域に集結する・・・。
詳細
○米深海調査艇<シーナイト>
潜航深度4000m、小型プルーブ<ジェイ・ジェイ>搭載。覗き窓は直径20cm。トム・アーロン博士、パイロット:ネルソン・オーエン少佐、コパイ:ヘンリー・グリーンフィールド伍長。
○<スキャンパー>
<シーナイト>の支援母船。2300トン。船首ソナードームの代わりに海中展望室がある。サイドスキャンソーナー、シー・ビーム(商品名)、無人潜水調査ロボット<アルゴ>(やはり<ジェイ・ジェイ>搭載)を装備。艦長:メイナード・ロック、操舵手:アンソニー・フランクリン伍長、ゲーリー・パペット少佐
○<しんかい2000>
シンジ・サイトウがパイロット。
熱水活動域の閉鎖生態系、ジュラ紀の『イクチオサウルス』、カンブリア紀の『オパビニア』、『ハルキゲニア』、そして『○○○』も登場。
なぜソ連、英、仏、西独が金塊を密かに運ぼうとしたかの謎解きも凄いが、なんといっても後半の「しんかい2000」の活躍が痛快! なんとC- 5B<ギャラクシー>とCH-53E<スーパースタリオン>で空輸され、圧壊深度3300m(安全率1.5+300m、つまり1.65倍)を越える救難ミッションに挑む!!
腐食しろ2mm上乗せとか真球度の高さでまあ行けないこともないか。むしろ2000mと3500mとでは海水密度の増大による浮力増加分を打ち消すために投棄バラストの増設が必要・・・と思ったら、ちゃんと「しんかい6500」用に開発された高密度ショットバラストに換装となっている。潜航速度を上げるためと書かれていたので最初気付きませんでしたが、つまり投下バラストを増やしたわけ。すると海面での空気タンクも増量する必要ありだけど、乗員の洋上乗り込みは諦めている。つまり最初から乗り組んだ状態でヘリ空輸しており、洋上での浮力不足も構わない設定になっている。洋上での吊り索切り離しにダイバーが対処しており、もう万全!
イルカとの言語コミュニケーションを図るヤヌス計画(JANUS:協同アナログ方式数値相互理解システム)、米4000m潜水調査船<アルビン号>、 6000m潜水調査船<シークリフ>、仏6000m潜水調査船<ノチール>、米潜水艦救難艇DSRV-2<ミスティック>、CIAの<グローマー・エクスプローラー号>の名前も登場する。
(登場人物)
・ヒロフミ・アヤセ:主人公。一人娘のミライは腕と足に生まれながらの障害を持つがオセロの天才。
・ショーン・マッコロー
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