2016年1月2日土曜日

深海の悪魔 大石英司

中央公論新社 C★NOVELS、上下巻 2000年

いやー、<しんかい6500>や支援母船<よこすか>のクルーがこれだけかっこよく描かれると嬉しくなってしまいますね。このほか、海洋地球研究船<みらい>、自律型無人探査機、中継ケーブルと衛星による深海実況中継など新しい技術も登場します。
 また、地球温暖化と大陸棚斜面のメタンハイドレート地層の崩壊、深海の地層内に眠る太古の生物など、地球科学のホットな話題も扱われています。

 80ノットで泳ぎ、器材をも切断してしまう(!)透明な未知の生物。外套膜構造を持つ翼足類(軟体動物だそうな)らしきこの生物は『スピードフィッシュ』と名付けられ、群体として行動し、首都圏を壊滅の危機に陥れる。潜水艦救難艇DSRVの艇長を父親に持つ女子高生とその友人たちが新生児を抱えてパニック状態の首都圏をたくましく生き抜いていくエピソードが織り交ぜられています。

=>大石氏ファンページ(片田健さんのサイト)【相互リンク】
=>黄泉に還る(むねくんのサイト。"大石わ~るど"がある)

(横浜研開架)

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