講談社文庫2008、日本版1993、「ホモ・デルフィナス(イルカ人間)」イタリア版1983
ジャック・マイヨールは閉息潜水(素潜り)の第一人者で、105mの世界記録を持つ(現在の世界記録は2007年、ニッチによる214m!)。リュック・ベッソン監督の「グラン・ブルー」はマイヨールと、そのライバルであるエンゾ・マイオルカ(ジャン・レノが演じる)がモデルとなっている。
マイヨールは意外にも日本と関係が深い。1927年に父親の赴任先である上海で生まれ、13歳までそこで育ち、その間、夏には毎年、佐賀県の唐津で素潜りを楽しみ、そこで7歳の時に初めて野生のイルカに出会っている。1970年には伊豆で禅を学び、海女を研究し、潜水生理学の実験を行い、76mの世界記録(当時)を達成してもいる。
編者の関邦博(現神奈川大学教授)は「ニューシートピア計画」でJAMSTECの潜水医学部門のリーダーであり、マイヨールの友人で数少ないよき理解者でもあった。原著「ホモ・デルフィナス」のイタリア版、フランス版ともに難解であまり売れず、関さんは解説を加え、構成を変えるなどかなり工夫を凝らし、「グラン・ブルー」の日本公開の翌年に出版して10万部以上のベストセラーとなり、マイヨールを喜ばせている。
高校の検定教科書である筑摩書房「ちくま現代文」で関さんが書いた本書のエピローグが「ホモ・デルフィナス(イルカ人間)が、海に還る日」と題して掲載されているとのこと。
2001年1月、マイヨールはイタリアのトスカーナ諸島にあるエルバ島の自宅で自殺。
「ホモ・デルフィナス」という題名に象徴されるようにイルカから大きな影響を受けていた。マイヨールは鯨類がいったん陸上に進化した後に海に還っていったように、人類も海に進化できる可能性を追い求めていたようである。マイヨールは、1957年、マイアミ海洋水族館での雌イルカのクラウンと出会い、クラウンとの交流の中でマイヨールは閉息潜水の能力を開花させている。
ブラッドシフト
耳抜き
ノーズクリップ
潜水用コンタクトレンズ
浸水反射
徐脈
脾臓からの赤血球の供給
ブラックアウト
ハイパーベンチレーション
関邦博氏
http://www5b.biglobe.ne.jp/~bfdiving/coop.files/seki.htm
(部内留保)
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
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・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
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