新潮社 2010/10
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4103284617/
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本を読む延々とした作業から始まり、もののけが跋扈する不思議な世界の、夜の渡し船を生業とする男の物語となり、小説を書く延々としたワープロ作業で終わる。
海上に迫りだすおおきな神社。切妻屋根の社殿、空を圧するように伸びる殷い列柱が並ぶ廻廊。海面から伸し上がったような高舞台、くろい大鳥居がある。(周りには焼牡蠣屋台が建ちならび、「もみじをかたどった饅頭」が売られているから、宮島の嚴島神社をモチーフとしているのであろう。)
男はその神社の高舞台から逃げ出して小舟に乗り込む。いつの間にか夜舟の舟頭になって、ヒトやものや怪異のたぐいを運ぶ。時代は昔のように見えるがUSBメモリも登場する現代らしい。妻や同僚を殺した過去を持つのかと思えば、妻と発話遅れが気になる子供を持つ平凡な男であるらしい。
降りるべき市に着くと雨後の水たまりにのみに一本の細長く、白い焼却炉の煙突が映るが、それは実存しない。(どうやらかつてあった精錬所の煙突なのかもしれない。)
ある日、その煙突が実存する市に降りる。町の方々から大金魚があらわれる。和金、琉金、獅子頭、出目、らんちゅう、しろがちあかがちの桜錦、緋鯉があらわれてくる。クロモ、ミズアフヒ、ミズワラビ、ミソハギ、ミズネコノオ、ヌナウ、コウホネ、ハチス、珪藻が生えてくる。
なぜか女になって銅の精練所の廃墟が残された島を歩いている。この島の最北端に、竜宮という海底の地殻変動で生じた大きな孔があり、そこに引き込まれるが、気が付けばまた元の波止場に立っている・・・。
(横浜研開架)
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
右側に分類、著者、原著の刊行年、保管場所を示す。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
・SF倶楽部の図書購入・寄贈履歴
・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
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