原著2003、創元SF文庫 2008、上下巻
「揺籃の星」の続編。
21世紀後半、地球では軍事的脅威は、局地的なゲリラ活動や世界国家の創設へとむかう流れへの抵抗を除き現実味を失い、金融機関は地球近くの確実な利益を優先しリスクの大きな遠隔地への投資を敬遠して宇宙開発は停滞した。一方、土星の衛星上ではクロニア人が先進的な植民地を築き、貨幣によらない独自のシステムによって暮していた。
木星から白熱した原始惑星アテナ、ほぼ地球サイズの白熱する蒸気とマグマの球体が飛び出し、その全長4千5百万キロメートルの尾が地球を飲み込む。地球は回転軸が変動し、高さ数kmの津波にすべての文明が飲み込まれ、数百万年かかる地殻変動が数時間から数日で再現され、より離心率の大きい軌道に移行してしまう・・・。
登場人物
・<strong>ランデン(ラン)・キーン</strong>:地球脱出者。プラズマ推進の専門家。タイタンのエッセン(核融合駆動式資源採取・加工複合施設)のテスラ原子力・電気研究センターで高度エネルギー技術の開発に携わっている。宇宙船原子力工学とMHD発電を結びつける研究チームのリーダー。
<strong>・ヴィッキー・デルーシー</strong>:地球脱出者。ディオネにいるキーンの女性の友人。18歳の息子ロビンがいる。脱出時にキーンが命を掛けて救い出した。元ハーヴァード大放射線物理学者。原子力推進技術のコンサルタント会社をキーンと共同設立。小柄でしなやかな肉体。そばかすのある骨ばった顔、明るい茶色の縮れた髪。
・<strong>シェイル・ハーツ</strong>:クロニア人の女性、長身、体格はがっしり、胸も豊か。肩まで伸びるゆったり編まれた赤毛。核融合が専門。キーンの副官
・ジェブセン:LORIN5号の火器管制官。クロニア生まれの長身。
・ブライド:新米の生命維持技術者
・マイエル:クロニア娘。コック・栄養士・薬剤師・医療助手。3歳の息子カーレンがいる。夫オーバート。
・デルマー・ケイトン:オムスクの建設工事現場で地上作業の監督
・ターニャ:女性オペレータ。3年前に土星にたどりついた地球脱出者。岩石の専門家。ノイローゼ気味
・イーシュ:きわめて聡明な若者
・<strong>バング=ヤーバット</strong>:キーンが所属するより大規模な人工重力プロジェクトのリーダー。東アジア出身。若い頃にクロニアに移住。銀縁眼鏡を掛けている。
・<strong>ジャンシニック(ジャン)
・ウェルンスティッキ</strong>:バングのメンバー。ひょろりと背の高い白人。30代半ば。天体電気力学のトップレベルの理論家。アテナが引き起こした電気的擾乱と重力の相互作用を研究。
・ナイカ:キーンのメンバー
・ゴードン:キーンのメンバー
・クァン:キーンのメンバー
・マリエル:キーンのメンバー
・レイド・オルネ:バングのメンバー
・マーリン・フリット:バングのメンバー
・<strong>レオ・カヴァン</strong>:60代。キーンの友人。元空軍
・アリシア:30代後半。カヴァンのガールフレンド。ポーランド人。ブロンド、スタイル抜群、どっきりとするような美しさ。医療の専門家。
・ハーヴェイ・ミッチェル(ミッチ):カヴァンの知人の元特殊部隊の隊長
・<strong>エミール・ファージン</strong>:丸々と太って頭のはげかかった元イラン人。
・<strong>セリーナ</strong>:クロニア生まれの女性惑星科学者。肩までの黒髪に暗褐色の肌。
・デイミアン:セリーナの助手、スーリア号内でのグループのリーダー
・マイア・フィーアン:
・<strong>チャーリー・フー</strong>:元ジェット推進研究所のプロジェクト・マネージャー。50代のアジア系
・アイメル:店員
・<strong>ゼン・アージン</strong>:クロニアを統治するリーダー議会"トライアド"の議長
・<strong>ジョン・フォイ</strong>:宇宙オペレーション理事会SOEの代表
・マイラー・ヴォース:50代、クロニア人にしてはずんぐりした体。SOE技術・開発部長
・エイドリア・ラーリエ:クロニア女性。ヴォースの副官
・ドリル:SOEのスタッフ
・マルナ:SOEのスタッフ
・スーリマン・ベッソン:
・<strong>ガリアン</strong>:クロニアの地球派遣団代表
・イドーフ:宇宙船オシリス号船長
・<strong>ピエター・ナーメーヘン</strong>:南アフリカのダーバン市で生物教師
・ケリー・ヒーランド:クロニア人。アースキンの親友。探査機の整備員
・<strong>オーウェン・アースキン</strong>:整備員。ニュージャージー出身、ネットワーク関係の仕事に従事していた。
・アイダ:地球生まれのクロニア人女性
・ドルー:元トルコの庭師
・チュニック
・ルージス:クロニア人の分子生物学者。アステカ号の上級科学者
・マーリン・フリット
・クロード・ヴァルクロア
・アイヴァー:保安国の輸送機関の整備技術者
・マリア・サンチェス:派遣団の医師
・ベス:カリフォルニア大アーヴィン校の精神疾患の専門家
・リムリ
・イサーン
・リース司令:アステカ号船長
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・<strong>クロード・ヴァルクロア将軍</strong>:地球脱出者。元仏国防省
・ルートヴィヒ・グラース"アクロバット":地球脱出者。オーストラリア政府の金融関係の役人。小柄で獅子鼻。
・<strong>クルト・ジーグラー</strong>:34歳。地球脱出者。ヴァルクロア将軍の内部連絡役。派遣団の副長
・ケムル:長身で髪はブロンドの若いクロニア人。保安局で鍛えられた肉体。ハンサムだが傲慢な感じの顔立ち。
・ジョルフ少尉:保安局。ジャワ島出身
・レイシャ:アジア系の女性。生存者との通訳。スタイルがよく、ちょっとキュートな顔と挑発的な目つき
・ランサーム、グラルス
・ジョン・ウォルシュ:トロイア号の船長。元米陸軍准将。地球脱出者。
・バート・ニーロム大佐:トロイア号の保安局派遣部隊の指揮官
・<strong>ロビン・デルーシー</strong>:ニーロムの部下の新人少尉。ヴィッキーの息子。地球脱出者
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・<strong>ラッキ</strong>:地球の生き残り。ジェンモの部下
・ミスタメグ(メグズ):洞窟人の長
・〈黄髪〉:ミスタメグの女。ピンク色の顔
・ボー:長に次ぐ。ピンク色の顔
・〈傷腕〉:ボーの副長
・〈火守〉、〈豚女〉、〈金切り声〉:洞窟人
・マヌカ、〈魚〉:洞窟人
・〈殻目〉:カリーナ、〈黄髪〉の娘、のちにラッキの妻
・〈白頭〉:ヨーブ。旧世界人→ラッキの仲間
・シングラル:洞窟人→ラッキの忠実な部下
・〈歯抜け〉:洞窟人。名前はエンカ。→ラッキの忠実な部下。ヒョンカ(アジア系)を妻とする。
・シムズ:旧世界人/洞窟人→ラッキの仲間
・ワカベ:旧世界人/洞窟人→ラッキの仲間
・ジェンモ:沼地人の長
・アリン、ドリク:ジェンモの部下
・ゾム:沼地人。ジェンモの部下。ラッキを裏切る。
・イヤラ:沼地人。ジェンモの部下。
・ウーバン:沼地人→ラッキの忠実な部下。エングレッシを妻とする。
・ネオット:沼地人→ラッキの仲間
(横浜研開架、「黎明の星」下巻は部内留保?)
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
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・Facebookグループ"もどうぞ。
・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
・SF倶楽部の図書購入・寄贈履歴
・バーチャル博物館
Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
2015年12月7日月曜日
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