ハヤカワSF,1956
ローカス賞受賞。なんと「デューン 砂の惑星」の作者の処女作。東西の原子戦争中、米大陸上の全ての油田を核攻撃で失った西側陣営は、東側陣営の海底油田から原油を盗掘していた。原油は潜水曳航艦(サブ・タグ)とプラスチック製運貨船(バージ、俗称”なめくじ”)で密かに運ばれた。そのサブ・タグが相次いで20隻が失われた。
原子力潜水艦<フェニアン・ラム号-S1881>は、ハーヴェイ・A・スパロウ中佐(艦長)、レスリー・ボネット少佐(副長)、ドン・ホセ・ガーシャ(機関士官)、ジョン・ラムゼイ少尉(電子技術者で心理調査局員)の4名を乗せて、原因究明に向かう・・・。
<フェニアン・ラム号>は、全長140ft、耐圧限界:7000ft、船内を加圧することで8800ftまで潜航するのが凄い。推進器として耐圧殻をシャフトが貫通しないパーマー式誘導電気ドライブがユニーク。巡航20ノット、全速27ノット、馬力:273,000馬力、消音翼板装置(サイレンサー・プレーン。推進音を遮蔽するらしい)を装備。
<フェニアン・ラム号>(Fenian Ram)は1881年にされたJohn P. Hollandの実験潜水艦の名前(世界初は1800年に建造されたR.フルトンの<ノーチラス号>)。
=>Fenian Ram
=>Fenian Ram
=>フランク・ハーバート(瀬良ヱ野図書館)
追加項目:http://www.fukkan.com/vote.php3?no=17367
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