2016年2月14日日曜日

ライフ・アクアティック

2005 ●実写 DVD 

=>http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/
最後に「ジャック・イヴ・クストーの思い出に捧げる」とあり、各所にクストー的な設定がある。
〈ディープ・サーチ〉という潜水艇を搭載した〈ヴェラフォンテ号〉という海洋調査船が舞台。
〈ヴェラフォンテ号〉の船首に海中観測窓のあるポッドが付いているところはクストーの〈カリプソ号〉とまったく同じ。

この〈ヴェラフォンテ号〉は第二次大戦中の潜水艦索敵艦を改造した中古船。しかし内部にNASA設計というサウナ/ジャクジーが付いていて、小型ヘリとヘリポートもある。DVDでは実物大の船体断面セットが作られていて,船好きな人にお奨め。

主人公のズィスーは全盛期には海洋ドキュメンタリー映画で受賞したこともあるが、人気も陰り、航海資金の調達にも苦労している。最後の一旗を上げようと、前の航海で仲間を食ってしまった幻のジャガー・ザメを捜索する。

初めて会った息子と、海洋ジャーナルで妊娠中の女性記者も乗り込み、ライバルで研究資金の潤沢な海洋学者ヘネシーの立派な観測船とフリップ風の海上・海中観測基地も登場。アジア人の海賊襲撃もあり、マラッカ海峡を通過中に襲われやすい低乾舷の海洋調査船を運航している者にとって身近な問題。

 ドキュメンタリーで資金を確保する海洋冒険家の人生模様を描いたなかなか渋い作品。

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