2016年4月28日木曜日

太陽のとどかぬ世界 ジャック・イブ・クストー

DVD 1964

 1965年アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞。「コンシェルフ II」という計画名のもと、紅海ポ-トスーダンの北東約40kmシャアープルミ礁での長期海底滞在実験のドキュメンタリー。クストー夫人が助監督を勤めており、ハビタット内のテレビ画面に船上のクストー夫人がちらっと映る。

 礁内の水深11mの海底に通常の圧縮空気が使われた〈ヒトデ・ハウス〉と呼ばれる海底ハビタットと円盤形潜水艇〈ダイビング・ソーサー〉を格納するガレージが置かれている。また海上作業台が設けられていて、電力を供給する発電船とカリプソ号が繋がれている。

 〈ヒトデ・ハウス〉内ではタバコがプカプカ吸われ、さすがフランス、朝から赤ワインを飲んでいる。オウム(名前不明)が持ち込まれ、散髪シーンやイワシの缶詰のサンドウィッチを食べるシーンとか、顕微鏡でプランクトンの研究するシーンもあり。〈ヒトデ・ハウス〉外では擬態する海洋生物の夜間の行動の研究とかのシーンもあり。

 その下、水深27mに窒素、酸素、ヘリウムからなる混合ガスを用いた深海小屋ディープキャビンがあり、そこから水深50mあたりにあるサメよけ檻までエクスカージョン潜水する。

 さらに水中ジェット推進の〈ダイビング・ソーサー〉で304mまで探検し、最後は恐ろしいことに〈ダイビング・ソーサー〉で海底洞窟に入っていって、洞窟内に空気が溜まった部分に浮上する。どこにそんなところがあるのかな。

 なまじっかのフィクションよりもよっぽど海洋SFらしいドキュメンタリーであった。

=「Man in the Sea」へショートカット
=>太陽のとどかぬ世界(週間映画の情報サイトの名作一本より)リンク切れ

0 件のコメント:

コメントを投稿