2016年5月6日金曜日

昇天する箱船の伝説 矢野徹

1956前後に大和新聞に連載,SFマガジン1974年8月号

 第2時大戦中、日本は独の協力を得て、水深2000mの潜航能力を持つ画期的な潜水艦<試101号(X101)>を開発した。自動制御により20人でも操縦できる。1942年に独の秘密工場で完成。39人の乗組員を乗せた処女航海で失踪。実は破壊工作が続くなか、敵の爆雷攻撃で後部区画が浸水。怪しく光る水深2200~2300mの海底で激しい潮流に運ばれ、いつしか明るい海面に浮上していた。

 そこは海底の国「アトラン」だった。そこにはノアの洪水が起こるよりも昔、火星から地球に移住してきた人々がいた。<X101>の生存者15人は・・・。

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