潜水艇を発明したスペインのナルシス・モントゥリオールの伝記。
1859年6月28日に〈イクティネオ号〉が進水。その年の夏が終わるまでに水深20mまでの潜航に成功。3人乗り、人力で約1ノット。
1859年9月23日、バルセロナ市民向けのデモンストレーションに成功。
1864年10月2日、〈イクティネオ二世号〉が進水。5月20日、水深30mまでの試験潜航に成功。二酸化炭素浄化装置(水酸化カルシウム溶液に空気を通すことで二酸化炭素を除去)の作動に成功。
- バラストタンクの水を排水するために、石炭と硝酸ソーダと酸化マンガンを混ぜたものに点火することで圧縮ガスを得る。
- 酸素発生装置:二酸化マンガンを触媒にして、低温で塩素酸カリウムを塩化カリウムガスと酸素ガスに分解。
- 酸素量計測装置、二酸化炭素濃度計測装置:
- 水中照明装置:水素と酸素を燃焼させ、少量のジルコニウム、マグネシウム、酸化亜鉛その他を混ぜて炎の明るさと色を向上。
- 伸縮式ハサミ
- 動力:それまでは人力だったが、それに代わる手段として、水上航行には石炭を使う通常の蒸気機関を使用。水中航行には亜鉛53%、二酸化マンガン16%、塩素酸カリウム31%の反応を利用したボイラーが生成する酸素を用いた小型のエンジンを使用することを計画。
1867年12月14日、亜鉛53%、二酸化マンガン16%、塩素酸カリウム31%の反応を利用した酸素生成エンジンの水中試験。潜水艇内部が50℃まで上昇。
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