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「ウェイプスウィード」
「沼樹海のウィー・グー・マー」(2年後)
「ヨルの惑星」(3か月後)
25世紀にミノトン現象で両極の氷が溶け出して海面が上昇、陸部では大嵐が荒れ狂い、人類の大多数はコロニーに移住し、島嶼部と大陸部にわずかな人類が生き残る。
人為的に作り出されたと噂される鞭毛虫ミドリムシの変異体であるエルグレナが地球上のあらゆる生命形態に浸食し、これらと共生し、改造している。
海のジャングルの覇王がウェイプスウィード、エルグレナと菌類ミセリウトが共生した白い花弁状物体で水深100m近い海底に棲息する。全長7キロのものから全長20キロにも及ぶものまである。世界各地に何千とある。全長数キロ~数十キロの水中構造体を回転させる(大回転)。回転の中心部の温度は数千度まで上がる。
エルグレナはミセリウトに光合成で得た糖類を供給し、また光信号と高速移動によってミセリウト間の情報伝達役となりミレリウト同士が結合するための連結器の役割を果たす。エルグレナの機能の一部が失われると、ミセリウトはそのエルグレナを放逐してしまう。
(サンゴ礁に例えると、エルグレナが褐虫藻で、ミセリウトがポリプ/サンゴ虫。)
島嶼部では12歳のヨルがクテャナラ島、知識の館の巫女の家系。褐色の肌。
島嶼部のはずれには全長20kmのメガフロート式人工島シャウハラウハがある。
ウェイプスウィード研究プロジュクトの調査員4人がシャトルで地球に訪れるが、事故によって不時着し、木星圏コロニー出身のケンガセン32歳だけが生き残る。
住民は純白人種。恐れ神、祟り神のウィー・グー・マーが信じられている。
独自の進化の道を歩んだ大洋のエルグレナと大陸のエルグレナ
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