2015年12月5日土曜日

太陽の盾<タイム・オデッセイ2> アーサー C. クラーク&スティーヴン・バクスター

原著2005、早川書房 2008.4

2037年6月9日、かつてない太陽風の放出で地球磁場が大きく叩かれ、長大な送電網、通信リンク、パイプラインに地磁気誘導電流が流れて地球上は大きな打撃を受けた。ところが、これは序の口で、6月9日の巨大磁気嵐を予測したニュートリノ学者ユージーンはそれよりも一万倍(マグネチュードで数倍)もの太陽嵐の発生を予測していた。それは2042年4月20日。
この未曾有の危機を乗り越えるため、地球と太陽の第一ラグランジュ点に地球サイズを越える盾を建造することになる。それは主に可視光スペクトル内の光を遮るが、X線、ガンマ線ほかを遮るために地球上の大都市には直径約9キロのドーム/アーク(方舟)が建設される。
・熱と光
・コロナ・ホール/磁気変則領域から流れ出す太陽風=高エネルギー荷電粒子。
・活動領域/黒点から吐き出されるフレアや壮大な爆発:高周波放射線、高速荷電粒子、コロナ質量放出
・太陽プロトン事象:荷電粒子のほとばしり
ピセサ・ダット:ヒロイン。英国陸軍中尉。インド系
 マイラ:ピセサの娘、8歳
 リンダ:ピセサのいとこ、22歳
ミハイル・マルチノフ:月面シャクルトン・クレーターにある太陽観測所「宇宙気象サービス・ステーション」の観測員
ユージーン・マングルズ博士:ニュートリノの研究者。26歳
シヴォーン・マッゴラン教授:王立天文台長、45歳
 マリア:シヴォーンの母
 パーディタ:シヴォーンの娘、20歳
 トビー・ピット:シヴォーンの秘書
バートン(バド)・トゥーク大佐:クラヴィウス基地の司令官、50前後
ファニータ・アルヴァレス:米大統領。ヒスパニック系
ミリアム・グレッグ:全ユーラシア首相、53歳
 ニコラウス・コロンベル:ミリアムの広報担当秘書

(横浜研開架)

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