2015年12月4日金曜日

蒼い海に秘めた恋 六青みつみ

ガッシュ文庫 2005年

千二百年前、地表の9割が海水で覆われ、人口が千分の一にまで激減するという未曾有の大洪水時代が訪れた。それ以来、生き残った人類は一つの大陸アストランと4つの海底都市からなる世界を作り上げた。再び氷河期が訪れて陸地が現れるのは5千年後~2万年後という。
15年前に致死率が高く、女性の罹患率が高い水腐病が世界で蔓延。全滅した島で唯一の生き残りとして救出されたショア・ランカームは完璧な抗体保持者であった。ショアの抗体から特効薬の生成に成功してものの、女性と男性の人口比が1対10となる。
ショアはアストラン大陸の中央部にある世界最高の学問と技術が集うアストラン研究所で15年間、開発主任のエルリンク・クリシュナに生体試料を提供してきた。量産体制も軌道に乗ってからも軟禁状態におかれたショアは、21歳となったとき、エルリンクにとっては無用な存在であることを知る。
ショアは評議会特別査察委員に保護されるが、その前に口封じのインプラントチップを埋め込まれる。真実を言えないショアは南海底都市での過酷な審問から逃れるため、南海底都市に向けて密航。そこには北海大鉱脈の発見者で有名なオルソン・グレイがいた。貝殻鉱石と呼ばれるその鉱石は、添加される物質と温度によって海底ドームの材料である透過板(クラルス)ほかさまざまな形態に加工できる。
(あれこれ途中経過を省略して・・・)危険度5の汚染海域に大洪水時代以前の貴重な遺跡が発見され、生還率2割というきわめて危険な潜水艇調査が必要となる。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4877245030/

(部内留保)

0 件のコメント:

コメントを投稿