1962-63、少年、1965、少年キング 1963年
喧嘩友達の風間大助、山川三太の2人。三太はある事件で右腕を打たれ、美土路博士によって右手をサイボーグ化される。2人は、少年台風第二期生に選ばれ、原子力空母100<台風>(巡航速度18ノット、全速48ノット、排水量7万トン)に乗船する。
S王国大臣ベリヤ男爵は、5000~8000mの深海で3000人が5年間居住することができる大潜水住居<マイゼッター号>を開発する。ところが、野望を持つブルースコット将軍に奪われ、潜水戦艦として各国の艦船を次々と撃沈する・・・。
<サブ・タイフーン>、<フリゲート・タイフーン1>、<同2>も登場。
ネタバレ
中学生の山川三太、風間大助の2人(目が縦長なのが三太、横長なのが大助)は、互いに負けず嫌いで、いつも喧嘩していて、同級生のいずみ(おちゃっぴい)や三田?先生に注意されている。三太は、ある事件に遭遇して45口径の銃で右腕を打たれ、切断するしかない重傷を負う。その2人に、少年台風第二期生の合格通知が来る。少年台風とは、宇宙開発時代の担い手を育成するためのもの。三太の腕のことを心配する大助の前に、三太が無事な姿で現れるが、なぜか三太の右腕は凄い腕力になっていた。
横須賀小原台の防衛大学に集合した2人は、他の合格者8人とともにヘリコプターで原子力空母100<台風(タイフーン)>(巡航速度18ノット、全速45ノット、排水量7万トン、ジェット機80機を搭載)に乗船する。海外からも、米国のジョージ、カナダのフランク、ドイツのトニーが参加する。少年台風の隊長は航空戦隊長でもある雷(いかずち)三佐。三太らは、船内にエスカレータ、床屋、パン屋、八百屋、果物屋、レストラン、郵便局、タバコ屋、洗濯屋、ボーリング場まであるのに驚く。
その時、着艦事故が発生。ロケット弾の爆発に巻き込まれた三太は、自分の右腕の皮膚の下がロボットのようであるのを知る。そのことが雷三佐と艦長の黒部一佐にも知られ、隊員として不適格として、三太の家族と美土路(みどろ)博士が「台風」に呼ばれる。
博士は、三太らのお陰で貴重な研究成果が奪われずに済み、そのお礼として切断するしかない三太の右腕をサイボーグ化したのだった。ジメチルポリシロキサン・プラスαという人工皮膚には神経が通っており、その下は硬質プラスチック製で、大岩をもうち砕く力を持つ。博士は三太にこの腕を世の中の役に立つように使うように諭す。
美土路人体医科学研究所で腕を元通りにしてもらった三太は、大助の協力で、人間の数百倍~数千倍の力をセーブするコツを習得する。博士の説得のかいもあって、三太は体力テストで普通の人間と変わらないことが認められて「台風」に復帰する。
マイゼッター号の巻:ネタバレ
太平洋で米駆逐艦「サーゴ」など6隻の艦艇が原因不明の爆発で沈没する事件が相次ぐ。さらに米海軍「オクラホマ」(5)がタイフーンと出会った後に爆沈。「台風」は救助に向かう。三太は救助隊のヘリコプターに飛び乗り、オクラホマの機関部に閉じこめられた6人を救出するため、密かにオクラホマに残る。豪腕を発揮して沈没するオクラホマから5人を脱出させる。
その後、各国の情報から意外な事実が判明し、各国海軍が協力して作戦行動を開始することとなり、少年台風たちは安全のため護衛艦「はるかぜ」(102)に移乗させられる。その「はるかぜ」に国籍不明の潜水艦が接近。付近にいた米海軍の対空誘導弾巡洋艦「キャンベラ」(2)が攻撃に向かうが、謎の光に引き寄せられ、爆沈される。
救助に向かう「はるかぜ」も謎の光に引き寄せられ、「台風」からジェット機が来て難を逃れるものの、謎の光を調べようと接近したジェット機が撃墜されてしまう。
やってきた「台風」に、長さ180~200mもの潜水艦が水中速力45ノットで接近してくる。謎の光と謎の潜水艦に前後を挟まれた「台風」は、コンパス、レーダー、無線の異常に見舞われつつ対潜攻撃を開始するが、敵の魚雷を受けて損傷する。
「はるしお」も魚雷に襲われ、急旋回したために三太が落水。三太は謎の潜水艦がブイをちょうど射出しているところを発見、ブイのケーブルを引きちぎる。「台風」はそのブイと三太を回収する。
3日後、「台風」は修理のため基地に入港。あわせて大改装のため3ヶ月間ドック入りすることとなり、謎のブイ(マジック・ブイ)は機械試験所に陸送して正体を調べることになった。ラルフ大尉以下謎の外人一味は、陸送の途中で、マジック・ブイを赤外点火銃で破壊。さらに接岸中の「台風」の真下に機雷を仕掛ける。
三太と大助が不審なダイバーを発見。三太は哨戒艇に知らせて一人を捕らえ、機雷が仕掛けられている可能性に気付く。司令官と艦長は乗員の下船を命じ潜水班を呼ぶが、三太は艦底下に潜り、機雷を発見。機雷が浮上するところを、からくも爆発をくい止める。</p><p> 一方、大助は、逃げるラルフ大尉を追跡。大尉の乗った自動車に飛び乗り、秘密のアジトを見付けるが、銃撃され、崖から海中に転落する。
その頃、無武装のままドックまで回航する「台風」を狙って、潜水戦艦<マイゼッター号>が密かに接近していた。この潜水戦艦から、ベリヤ男爵という男が小型潜水艇で密かに脱出。男爵は秘密のアジト(ベリヤ男爵の別邸)の近くの海岸で上陸したところで、気を失っている大助を見付けて手当する。そして、洞窟に機関銃を据え付けてアジトを監視するが、男爵の脱出を知って捜索を始めたラルフ大尉らと銃撃戦を始める。
男爵は撃たれ、大助も撃たれようとするところを、三太と雷三佐が救う。2人は、大助が落としていった探偵バッチを追って、S王国大臣のベリヤ男爵の別邸にたどり着いたのだった。
ベリヤ男爵は、核戦争が起きても人類が生き残れるように、5000~8000mの深海で3000人が5年間居住でき、15隻の潜航艇を搭載する大潜水住居として<マイゼッター号>を開発したのだった。しかし、ブルースコット将軍がこの<マイゼッター号>の高性能を潜水戦艦として悪用し、各国の艦船を次々と撃沈してきた。男爵は、そんな将軍をたおすため、潜水戦艦から潜航艇で脱出したのだった。原水爆に関する資料が男爵の別邸にあると信じ込んでいる将軍は、必ず潜水戦艦で別邸にやってくるはずだ、そう言って男爵は息を引き取った。
自衛隊が陸と海から包囲する中、潜水戦艦が浮上。陸からの猛砲撃を受けて損傷するが、潜航して「かさど」、「ゆうだち」、「しきなみ」を撃沈し、姿を消す。
3カ月後、プロペラ機による飛行訓練に明け暮れる少年台風二期生たちのもとに、改装の終わった「台風」が帰ってきた。エンタープライズのようなフェーズド・アレイ・アンテナを装備した原子力空母「台風」(斜めストライプがかっこいい)に、原子力潜水艦「サブ・タイフーン」(涙滴型、船尾の舵が5翼、セイル後方になにかの構造物がある)と2隻の原子力フリゲート・タイフーン(ロングビーチを小型化した感じ)が新たに加わった。
三太らの飛行訓練の最中、潜水戦艦との戦闘が始まってしまう。「サブ・タイフーン」と「フリゲート・タイフーン1」が潜水戦艦の多段頭魚雷に被弾。空母「台風」もジグザグ航行を強いられ、対潜攻撃機を発艦させられない。その時、マジック・ブイの光が出現。すでにその正体を知っていた「台風」は対潜ロックで集中攻撃し、ブイを射出中の潜水戦艦を<あっけなく>撃破する。</p><p> ブイの正体とは、超伝導により強力な磁場を形成するもので、マジック・ブイと潜水戦艦とで相手を挟み撃ちすることによって、相手がブイに引き寄せられ、そこに魚雷を撃てば百発百中となるものだった(ブイが陽極、潜水戦艦が陰極となって相手を陽極に引き寄せるとの説明には無理あり。)。
練習機の燃料が尽きた三太らは、機を放棄しろとの指示を聞かずに滑空で着艦を試みるものの、三太の練習機は艦外に落水、大助の練習機は他の練習機に衝突して炎上。あわせて1億3千万円の被害をもたらし、司令から厳しく叱責され人命の大切さを説かれる。
・ジェット機搭乗テストの巻(1963「少年」):ネタバレ
いよいよジェット機による飛行訓練を受けるため、筆記テストが行われ、三太が1番、大助が2番という意外な好成績で合格するが、草野ら3人は不合格となる。再試験すれば合格するとは知らない草野がやけになり、ジェット機に乗ってカタパルトなしで発艦してしまった。低気圧が接近してきたため救難機を発艦させても着艦できないのに、三太と大助は飛行艇を奪って(!)発艦してしまい、不時着水しているジェット機から草野を収容するものの、天候が悪化して飛行艇が大破してしまう。
フロートに掴まっていた3人が「台風」に収容されるが、3人とも命令違反のため除隊処分を受ける。残る少年台風隊員たちが全員の嘆願署名を集めた結果、三太と大助だけは10日間の禁足処分に軽減される。
・ココム教団の巻(1964年「少年」5~6月号別冊):ネタバレ
三太らはロケット機(空飛ぶ潜航艇)の飛行訓練を終える。少年台風一期生の黒木の父親が船長の「第三くろしお丸」が何者かに爆沈させられ、その破片を「台風」が発見する。一方、正体不明の通信衛星からテレビ電波で「ココム教団」を名乗る男が総理に日本を明け渡すよう要求。自らを神の名において世界を統一するために生まれてきた人間と称し、教団の力を示すため1日で空母「台風」を撃沈することを宣言。
その頃、少年台風たちがロケット機で海中をパトロール中、海底で謎の巨大な構造物を発見。それは50ノットを越える速力で移動を始め、雷隊長、三太、大助の3機が追跡する。浮上した謎の構造物を偵察にきた「台風」の哨戒機が撃墜され、50機以上のサメ型戦闘機が構造物から飛び立つ。海中に逃れる三太らと敵の3機が海中で戦闘を繰り広げ、敵を撃破するものの、大助のロケット機が被弾して沈降する。
一方、その他の敵戦闘機は「台風」を襲撃。事前に発艦できた味方戦闘機はわずか8機。「台風」も対空火器やロケット弾で応戦する。一方、沈没するロケット機から三太が大助を救出。三太は右腕で謎の構造物の側壁に穴を開け、大助、雷三佐と中に乗り込む。中では鉄人28号顔のロボットが働いていた。三太が右腕で戦うものの、教祖ココムらに取り囲まれてしまう。
そこに、敵機をからくも迎撃した「台風」が接近。動揺するココムらの隙を突いて、三太らが反撃しココムを捕らえる。そこに「台風」からのミサイル総攻撃によって謎の構造物が<あっけなく>爆沈する。三太、大助、雷三佐、ココムは間一髪で脱出し、「台風」に引き揚げられる。
・謎の男の巻(1962年「少年」夏増刊別冊) ネタバレ
火災を起こした正体不明の米軍機が「台風」に緊急着艦。失敗して海中に落下するがパイロット、ロバート・ケネス大尉は無傷で救助される。面会した雷三佐は男の正体を疑う。ケネスが配属されているウェーキ島から身元を証明するファックスが届くが、6時間で返答が返ってくる手回しの良さに、かえって疑いを深める。
三太は、ケネスの乗っていた機体が米軍のものでないことに気付いて大助に話す。そこにケネスが現れ、なぜ少年台風隊員になったかを2人に尋ねた。2人は、海、大空、宇宙という大きなものに向かって一歩一歩前進するためと答える。
その夜、弾薬庫を調べるケネスを雷三佐が発見。ケネスは居合わせた三太を人質にして「台風」から海中に飛び込み、謎の潜水艦に引き揚げられる。ケネスは「台風」に水爆が搭載されていると疑う国が送り込んだスパイだった。ケネスは「台風」には水爆はなかったこと、また、少年台風たちが、ちっぽけな地球の中の争いなんかよりもっと大きな夢を持っていることを知って安心し、三太を救命ボートに乗せて解放したのだった。
S王国大臣ベリヤ男爵は、5000~8000mの深海で3000人が5年間居住することができる大潜水住居<マイゼッター号>を開発する。ところが、野望を持つブルースコット将軍に奪われ、潜水戦艦として各国の艦船を次々と撃沈する・・・。
<サブ・タイフーン>、<フリゲート・タイフーン1>、<同2>も登場。
ネタバレ
中学生の山川三太、風間大助の2人(目が縦長なのが三太、横長なのが大助)は、互いに負けず嫌いで、いつも喧嘩していて、同級生のいずみ(おちゃっぴい)や三田?先生に注意されている。三太は、ある事件に遭遇して45口径の銃で右腕を打たれ、切断するしかない重傷を負う。その2人に、少年台風第二期生の合格通知が来る。少年台風とは、宇宙開発時代の担い手を育成するためのもの。三太の腕のことを心配する大助の前に、三太が無事な姿で現れるが、なぜか三太の右腕は凄い腕力になっていた。
横須賀小原台の防衛大学に集合した2人は、他の合格者8人とともにヘリコプターで原子力空母100<台風(タイフーン)>(巡航速度18ノット、全速45ノット、排水量7万トン、ジェット機80機を搭載)に乗船する。海外からも、米国のジョージ、カナダのフランク、ドイツのトニーが参加する。少年台風の隊長は航空戦隊長でもある雷(いかずち)三佐。三太らは、船内にエスカレータ、床屋、パン屋、八百屋、果物屋、レストラン、郵便局、タバコ屋、洗濯屋、ボーリング場まであるのに驚く。
その時、着艦事故が発生。ロケット弾の爆発に巻き込まれた三太は、自分の右腕の皮膚の下がロボットのようであるのを知る。そのことが雷三佐と艦長の黒部一佐にも知られ、隊員として不適格として、三太の家族と美土路(みどろ)博士が「台風」に呼ばれる。
博士は、三太らのお陰で貴重な研究成果が奪われずに済み、そのお礼として切断するしかない三太の右腕をサイボーグ化したのだった。ジメチルポリシロキサン・プラスαという人工皮膚には神経が通っており、その下は硬質プラスチック製で、大岩をもうち砕く力を持つ。博士は三太にこの腕を世の中の役に立つように使うように諭す。
美土路人体医科学研究所で腕を元通りにしてもらった三太は、大助の協力で、人間の数百倍~数千倍の力をセーブするコツを習得する。博士の説得のかいもあって、三太は体力テストで普通の人間と変わらないことが認められて「台風」に復帰する。
マイゼッター号の巻:ネタバレ
太平洋で米駆逐艦「サーゴ」など6隻の艦艇が原因不明の爆発で沈没する事件が相次ぐ。さらに米海軍「オクラホマ」(5)がタイフーンと出会った後に爆沈。「台風」は救助に向かう。三太は救助隊のヘリコプターに飛び乗り、オクラホマの機関部に閉じこめられた6人を救出するため、密かにオクラホマに残る。豪腕を発揮して沈没するオクラホマから5人を脱出させる。
その後、各国の情報から意外な事実が判明し、各国海軍が協力して作戦行動を開始することとなり、少年台風たちは安全のため護衛艦「はるかぜ」(102)に移乗させられる。その「はるかぜ」に国籍不明の潜水艦が接近。付近にいた米海軍の対空誘導弾巡洋艦「キャンベラ」(2)が攻撃に向かうが、謎の光に引き寄せられ、爆沈される。
救助に向かう「はるかぜ」も謎の光に引き寄せられ、「台風」からジェット機が来て難を逃れるものの、謎の光を調べようと接近したジェット機が撃墜されてしまう。
やってきた「台風」に、長さ180~200mもの潜水艦が水中速力45ノットで接近してくる。謎の光と謎の潜水艦に前後を挟まれた「台風」は、コンパス、レーダー、無線の異常に見舞われつつ対潜攻撃を開始するが、敵の魚雷を受けて損傷する。
「はるしお」も魚雷に襲われ、急旋回したために三太が落水。三太は謎の潜水艦がブイをちょうど射出しているところを発見、ブイのケーブルを引きちぎる。「台風」はそのブイと三太を回収する。
3日後、「台風」は修理のため基地に入港。あわせて大改装のため3ヶ月間ドック入りすることとなり、謎のブイ(マジック・ブイ)は機械試験所に陸送して正体を調べることになった。ラルフ大尉以下謎の外人一味は、陸送の途中で、マジック・ブイを赤外点火銃で破壊。さらに接岸中の「台風」の真下に機雷を仕掛ける。
三太と大助が不審なダイバーを発見。三太は哨戒艇に知らせて一人を捕らえ、機雷が仕掛けられている可能性に気付く。司令官と艦長は乗員の下船を命じ潜水班を呼ぶが、三太は艦底下に潜り、機雷を発見。機雷が浮上するところを、からくも爆発をくい止める。</p><p> 一方、大助は、逃げるラルフ大尉を追跡。大尉の乗った自動車に飛び乗り、秘密のアジトを見付けるが、銃撃され、崖から海中に転落する。
その頃、無武装のままドックまで回航する「台風」を狙って、潜水戦艦<マイゼッター号>が密かに接近していた。この潜水戦艦から、ベリヤ男爵という男が小型潜水艇で密かに脱出。男爵は秘密のアジト(ベリヤ男爵の別邸)の近くの海岸で上陸したところで、気を失っている大助を見付けて手当する。そして、洞窟に機関銃を据え付けてアジトを監視するが、男爵の脱出を知って捜索を始めたラルフ大尉らと銃撃戦を始める。
男爵は撃たれ、大助も撃たれようとするところを、三太と雷三佐が救う。2人は、大助が落としていった探偵バッチを追って、S王国大臣のベリヤ男爵の別邸にたどり着いたのだった。
ベリヤ男爵は、核戦争が起きても人類が生き残れるように、5000~8000mの深海で3000人が5年間居住でき、15隻の潜航艇を搭載する大潜水住居として<マイゼッター号>を開発したのだった。しかし、ブルースコット将軍がこの<マイゼッター号>の高性能を潜水戦艦として悪用し、各国の艦船を次々と撃沈してきた。男爵は、そんな将軍をたおすため、潜水戦艦から潜航艇で脱出したのだった。原水爆に関する資料が男爵の別邸にあると信じ込んでいる将軍は、必ず潜水戦艦で別邸にやってくるはずだ、そう言って男爵は息を引き取った。
自衛隊が陸と海から包囲する中、潜水戦艦が浮上。陸からの猛砲撃を受けて損傷するが、潜航して「かさど」、「ゆうだち」、「しきなみ」を撃沈し、姿を消す。
3カ月後、プロペラ機による飛行訓練に明け暮れる少年台風二期生たちのもとに、改装の終わった「台風」が帰ってきた。エンタープライズのようなフェーズド・アレイ・アンテナを装備した原子力空母「台風」(斜めストライプがかっこいい)に、原子力潜水艦「サブ・タイフーン」(涙滴型、船尾の舵が5翼、セイル後方になにかの構造物がある)と2隻の原子力フリゲート・タイフーン(ロングビーチを小型化した感じ)が新たに加わった。
三太らの飛行訓練の最中、潜水戦艦との戦闘が始まってしまう。「サブ・タイフーン」と「フリゲート・タイフーン1」が潜水戦艦の多段頭魚雷に被弾。空母「台風」もジグザグ航行を強いられ、対潜攻撃機を発艦させられない。その時、マジック・ブイの光が出現。すでにその正体を知っていた「台風」は対潜ロックで集中攻撃し、ブイを射出中の潜水戦艦を<あっけなく>撃破する。</p><p> ブイの正体とは、超伝導により強力な磁場を形成するもので、マジック・ブイと潜水戦艦とで相手を挟み撃ちすることによって、相手がブイに引き寄せられ、そこに魚雷を撃てば百発百中となるものだった(ブイが陽極、潜水戦艦が陰極となって相手を陽極に引き寄せるとの説明には無理あり。)。
練習機の燃料が尽きた三太らは、機を放棄しろとの指示を聞かずに滑空で着艦を試みるものの、三太の練習機は艦外に落水、大助の練習機は他の練習機に衝突して炎上。あわせて1億3千万円の被害をもたらし、司令から厳しく叱責され人命の大切さを説かれる。
・ジェット機搭乗テストの巻(1963「少年」):ネタバレ
いよいよジェット機による飛行訓練を受けるため、筆記テストが行われ、三太が1番、大助が2番という意外な好成績で合格するが、草野ら3人は不合格となる。再試験すれば合格するとは知らない草野がやけになり、ジェット機に乗ってカタパルトなしで発艦してしまった。低気圧が接近してきたため救難機を発艦させても着艦できないのに、三太と大助は飛行艇を奪って(!)発艦してしまい、不時着水しているジェット機から草野を収容するものの、天候が悪化して飛行艇が大破してしまう。
フロートに掴まっていた3人が「台風」に収容されるが、3人とも命令違反のため除隊処分を受ける。残る少年台風隊員たちが全員の嘆願署名を集めた結果、三太と大助だけは10日間の禁足処分に軽減される。
・ココム教団の巻(1964年「少年」5~6月号別冊):ネタバレ
三太らはロケット機(空飛ぶ潜航艇)の飛行訓練を終える。少年台風一期生の黒木の父親が船長の「第三くろしお丸」が何者かに爆沈させられ、その破片を「台風」が発見する。一方、正体不明の通信衛星からテレビ電波で「ココム教団」を名乗る男が総理に日本を明け渡すよう要求。自らを神の名において世界を統一するために生まれてきた人間と称し、教団の力を示すため1日で空母「台風」を撃沈することを宣言。
その頃、少年台風たちがロケット機で海中をパトロール中、海底で謎の巨大な構造物を発見。それは50ノットを越える速力で移動を始め、雷隊長、三太、大助の3機が追跡する。浮上した謎の構造物を偵察にきた「台風」の哨戒機が撃墜され、50機以上のサメ型戦闘機が構造物から飛び立つ。海中に逃れる三太らと敵の3機が海中で戦闘を繰り広げ、敵を撃破するものの、大助のロケット機が被弾して沈降する。
一方、その他の敵戦闘機は「台風」を襲撃。事前に発艦できた味方戦闘機はわずか8機。「台風」も対空火器やロケット弾で応戦する。一方、沈没するロケット機から三太が大助を救出。三太は右腕で謎の構造物の側壁に穴を開け、大助、雷三佐と中に乗り込む。中では鉄人28号顔のロボットが働いていた。三太が右腕で戦うものの、教祖ココムらに取り囲まれてしまう。
そこに、敵機をからくも迎撃した「台風」が接近。動揺するココムらの隙を突いて、三太らが反撃しココムを捕らえる。そこに「台風」からのミサイル総攻撃によって謎の構造物が<あっけなく>爆沈する。三太、大助、雷三佐、ココムは間一髪で脱出し、「台風」に引き揚げられる。
・謎の男の巻(1962年「少年」夏増刊別冊) ネタバレ
火災を起こした正体不明の米軍機が「台風」に緊急着艦。失敗して海中に落下するがパイロット、ロバート・ケネス大尉は無傷で救助される。面会した雷三佐は男の正体を疑う。ケネスが配属されているウェーキ島から身元を証明するファックスが届くが、6時間で返答が返ってくる手回しの良さに、かえって疑いを深める。
三太は、ケネスの乗っていた機体が米軍のものでないことに気付いて大助に話す。そこにケネスが現れ、なぜ少年台風隊員になったかを2人に尋ねた。2人は、海、大空、宇宙という大きなものに向かって一歩一歩前進するためと答える。
その夜、弾薬庫を調べるケネスを雷三佐が発見。ケネスは居合わせた三太を人質にして「台風」から海中に飛び込み、謎の潜水艦に引き揚げられる。ケネスは「台風」に水爆が搭載されていると疑う国が送り込んだスパイだった。ケネスは「台風」には水爆はなかったこと、また、少年台風たちが、ちっぽけな地球の中の争いなんかよりもっと大きな夢を持っていることを知って安心し、三太を救命ボートに乗せて解放したのだった。
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