ハヤカワ文庫SF 1984年
太陽系から5.9光年の距離にある赤色矮星「バーナード星」。その周りを二重惑星(超近接した連星)「ロシュワールド」と巨大惑星「ガルガンチュア」が公転している。
水星周辺に配置された1000基のレーザービームで駆動される直径300kmのライトセール宇宙船<プレメテウス号>は、40年をかけてバーナード星系に到達。冷凍睡眠ではなく寿命延長薬で代謝を1/4に遅らせる方法が用いられる。
連星「ロシュワールド」は土星の惑星タイタンのサイズの2つの天体「オー・ローブ」と「ロシュ・ローブ」が6時間の周期で互いに公転する世界。わずか80kmしか離れていない両天体は、わずかな質量の違いにより「オー・ローブ」だけが水とアンモニアの低温混合物からなる海洋を持つ。そこには『フラウウェン』と名付けられた無定形の知的生命が浮遊していた・・・。
惑星表面探査航空機である<マジック・ドラゴンフライ号>が『フラウウェン』たちによって50気圧の圧力に耐えて海中に引き込まれ、水とアンモニアが温度と圧力によりさまざまな形態をとる世界が描写される。乗員の中でも、シャトルの伝説的操縦士で2002年にミス・ケベックにも選ばれたアリエル・トルードーが魅力いっぱい。
●「Return to Rochewould」(ロバート・L・フォワード、娘さんのジュリー・F・フラーとの共著、未翻訳)
「ロシュワールド」の続編。
●「Ocean Under the Ice」(1994、未翻訳、ロバート・L・フォワードと奥さんのマーシャ・D・フォワードとの共著)
「ロッシュ・ワールド」の続々編。
第3作の本書ではいつの間にかフラウエンの子供3人が人類の恒星間宇宙船に乗り込んでいる。
「ロッシュ・ワールド」は、太陽の近くと巨大ガス惑星"ガーガンチュア"の近くを通る楕円軌道を周回しているが、今回はガーガンチュアを周回する氷衛星"ズールー"が舞台。
このズールーの特徴は周期的/間欠的に熱水が大気~大気圏外に噴出するホットスポットが各所にあることで、そのタイミングと強さが太陽(バーナード星)、ガーガンチュア、他の衛星との並び方に依存していて、さらに地球の"Lunar reproduction cycle"(満月の時の生殖活動)のようにズールーの生態系にも関係あるらしい。
2種類の知的生物がいて、ところがその生殖活動が一切分からない。その謎解きが本作品のメイン。
・アイスラグ(氷絨毯):間欠泉周辺の氷上で生活する光合成する絨毯状生物。科学と音楽も嗜む文化的生物。氷上にはなぜかこの一種類の生物しか存在しない。
・シーラシャーク:シーラカンスとサメに似ている。海底の間欠熱水噴出孔付近に生息。言語も扱うが粗野な性格。
水星周辺に配置された1000基のレーザービームで駆動される直径300kmのライトセール宇宙船<プレメテウス号>は、40年をかけてバーナード星系に到達。冷凍睡眠ではなく寿命延長薬で代謝を1/4に遅らせる方法が用いられる。
連星「ロシュワールド」は土星の惑星タイタンのサイズの2つの天体「オー・ローブ」と「ロシュ・ローブ」が6時間の周期で互いに公転する世界。わずか80kmしか離れていない両天体は、わずかな質量の違いにより「オー・ローブ」だけが水とアンモニアの低温混合物からなる海洋を持つ。そこには『フラウウェン』と名付けられた無定形の知的生命が浮遊していた・・・。
惑星表面探査航空機である<マジック・ドラゴンフライ号>が『フラウウェン』たちによって50気圧の圧力に耐えて海中に引き込まれ、水とアンモニアが温度と圧力によりさまざまな形態をとる世界が描写される。乗員の中でも、シャトルの伝説的操縦士で2002年にミス・ケベックにも選ばれたアリエル・トルードーが魅力いっぱい。
●「Return to Rochewould」(ロバート・L・フォワード、娘さんのジュリー・F・フラーとの共著、未翻訳)
「ロシュワールド」の続編。
●「Ocean Under the Ice」(1994、未翻訳、ロバート・L・フォワードと奥さんのマーシャ・D・フォワードとの共著)
「ロッシュ・ワールド」の続々編。
第3作の本書ではいつの間にかフラウエンの子供3人が人類の恒星間宇宙船に乗り込んでいる。
「ロッシュ・ワールド」は、太陽の近くと巨大ガス惑星"ガーガンチュア"の近くを通る楕円軌道を周回しているが、今回はガーガンチュアを周回する氷衛星"ズールー"が舞台。
このズールーの特徴は周期的/間欠的に熱水が大気~大気圏外に噴出するホットスポットが各所にあることで、そのタイミングと強さが太陽(バーナード星)、ガーガンチュア、他の衛星との並び方に依存していて、さらに地球の"Lunar reproduction cycle"(満月の時の生殖活動)のようにズールーの生態系にも関係あるらしい。
2種類の知的生物がいて、ところがその生殖活動が一切分からない。その謎解きが本作品のメイン。
・アイスラグ(氷絨毯):間欠泉周辺の氷上で生活する光合成する絨毯状生物。科学と音楽も嗜む文化的生物。氷上にはなぜかこの一種類の生物しか存在しない。
・シーラシャーク:シーラカンスとサメに似ている。海底の間欠熱水噴出孔付近に生息。言語も扱うが粗野な性格。
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