2016年1月11日月曜日

海底軍艦 東宝

東宝 ●実写,1963

押川春浪の原作とはかなり異なる雰囲気の作品。
 戦時中、神宮司大佐を艦長とする〈イ号403〉は出航後に行方不明となる。20年後、1万千年前に一夜にして海底に沈んだムウ帝国から脅迫フィルムが届く。そこには行方不明だったイ号403の姿が。神宮司大佐らが南海の孤島で密かに建造している「轟天号」の建造を中止し、世界をムウ帝国皇帝陛下に返還せよというものだった。一笑に付した国連会議に対し、ムウ帝国はパナマ運河、ベニス、香港を破壊する。ムウの潜水艦を追跡する最強の原潜<レッドサターン号>(715)は水圧に押し潰されてしまう・・・。

 空を飛び、ドリルで地中も掘れる<轟天号>のデザインは40年経っても魅力いっぱい。サンダーバード(1966)よりも先の作品であり、「ジェットモグラ」はどう見ても<轟天号>に触発されたとしか思えない。冷線砲(絶対零度)を搭載。高速飛行中及び地底掘削注は上部構造物が船内に収納される。龍の姿の怪獣『マンダ』がムウ帝国の守護神として登場。

 ムウ帝国の沈んだ時期を1万2千年前としたところが注目される。氷期から間氷期に移行する頃、突然、寒冷化したヤンガー・ドライアス事件に当たる。 150mの海面上昇は約5千年の間のゆっくりしたものであるが、フィリピン~インドネシア~オーストラリアの広大な大陸棚が氷期にどのような環境だったか、ひょっとして文明が栄えてもおかしくなかったのでは。

=>海底軍艦(generalworks) =>空想科学模型のページ海底軍艦あれこれ(tamo2さんのサイト)* =>MechaniShade(Yasuhiro Kondoさん) =>海底軍艦(洛介さんのSanctuaryより) =>Pangea Film(撮影監督 重枝昭典さんのサイト)
>海底軍艦

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