2016年1月12日火曜日

わが赴くは蒼き大地 田中光二

1974:SFマガジン、1976.10:角川文庫、1999:ハルキ文庫

2205年、地球にエイリアンが来襲し、一部の人類が4つの海中都市、<パシフィック・シティ>、<グレートバリアリーフ・シティ>、<アトランティック・シティ>、<バハマ・シティ>に5万人が生存するばかり。エイリアンにとってある種のインフルエンザ・ウィルスが致命傷となることが判明。その培養に必要な特殊なヨードを含むピラエラという褐色藻を手に入れるため、"オセアノ-ト"、通称"エラ人間"であるチヒロとA級精神感応術者である美少女ジャンが<ノーチラス十世>で冒険の旅に出る・・・。

 <ノーチラス十世>は、全長約20m、抵抗を減らすイルカと同じ構造の人工皮膚が張られ、最高巡航速度40ノット、トリチウム増殖リアクター・エンジン、超音波音響テレビ、レーザーホログラフィ装置、超精密近距離ソーナー、テレファックス組み込み深海カメラ、電波テレビカメラ、マニピュレータ、生物水中信号送受信器、電気衝撃銛、麻酔銛、爆薬弾頭ミサイル、核弾頭ミサイル、自律判断型オートパイロットシステム"ラルフ"、テザード・ケーブル式ロボット潜水機<テレファクター>2機を装備。

 プレート・テクトニクス、東太平洋海膨や大西洋中央海嶺の火山活動、マンガン団塊が紹介されている(熱水活動と化学合成生態系は登場せず)。

0 件のコメント:

コメントを投稿