2016年1月11日月曜日

潜水艦スーパー99 松本零士

1972年 SUNDAY COMICS,秋田書店,完全復刻版,全1・2巻

 サンマが獲れない異変の原因を調べるため、沖海洋研究所所長の沖博士らは開発されたばかりの1万m深海探査艇<くろしお>に乗り込んで日本海溝の調査に向かう。母船はカイリュウ丸。そこで海洋帝国の潜水艦に襲われて行方不明となる。

  博士の息子、沖ススムは、預けられた鍵で研究所の地下工場への扉を開けると、そこには潜水艦<スーパー99>があった。進はスーパー99のマニュアルをすべて記憶してマニュアルを焼き捨てる。ヘルメット党のルドルフ・ヘチ総統、モーゼル提督らの率いる潜水艦隊との戦い、その裏で糸を引くのは・・・。

  日本海溝最深部1万3千mで間欠ジェット海流に遭遇。非常制動魚雷でスーパー99を係留中に、進は潜水艇で浸水を修理するが、再び流れ始めたジェット海流 に潜水艇が巻き込まれ、進は海洋帝国に。そこで重造と五郎が帝国のために超潜水艦隊を建造させられていた。進はJ動力エンジンの秘密を海洋帝国に提供する ため、帰還する。

 水棲人たちは地球誕生後、陸に進化したものと海に留まったものの末裔だった。ヘル総統は水棲人のために海を解放すると騙してていた。
 深雪はスーパー99の観測データを分析して日本海溝は致命的な放射線で汚染されていることを発見する。スーパー99にはビジュアルソーナーが新たに装備された。

 追い詰められたヘルバートは海洋帝国を消滅させる時限爆弾をセットし、水棲人のふるさと地底海のアンノン島に向けて脱出する。
 そこは古代魚が棲む直径100kmの地底海。その中心には直径10km、樹齢7000万年の巨大樹。水棲人はこの木から生まれたという。

  排水量約12,500トン、全長約120m、全幅約16m、潜航深度2万m以上、原子力よりも安全で強力なL動力機関(99式2型LL3)、38万馬力、 水中速力60ノット以上、水上速力50ノット以上、放射能探知機、修理艇/救助艇(潜水ポッド)、対潜探知機(ジェット機)、磁力吸着式時限魚雷、非常制 動魚雷、対戦ミサイルなどを装備。その他びっくりするような機能がある。

登場人物
沖進:主人公
沖五郎:進の兄
沖重造:進の祖父、海洋資源を調査する沖海洋研究所の所長
大山築:国防隊の99の艦長。五郎の親友だった。
田貫虎吉:99の副艦長
森木深雪:99の分析士
菊地:ソーナー技術者
ヘル・デスバード:海洋帝国の総督、元アンドン国の軍人で科学に精通。
ガイ・ゼルバート総司令官:
ゼ・ストレート:デスバードの秘書で愛人の水棲人。
ゼ・ストロネストロ:ゼス/デス?の工作員チーフ。ハンメルン帝国のシンジケートに勤務する。
ゼ・ストロン:緑の髪の青年。ゼ・ストロガーの警護者
ゼ・ストロガー:青い髪の女
クイーン・バイオレシア:ゼス/デス?の女王陛下

深海潜水艇/バチスカーフ「くろしお」
母船「海竜丸」
日本海溝1万2千m、99は2万mまで潜航可能http://www.leiji-matsumoto.ne.jp/ss99/ss99.html

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