2016年1月1日金曜日

聖竜伝説・燃える地球 田中光二

光文社文庫 2002年

 モルディブ諸島(チャゴス・ラッカダイブ海嶺)とインド西岸の間で南北に伸びるチャゴス海溝(水深5000m)で、米ロサンジェルス級攻撃型原潜<シャイアン>が未知のエネルギー輻射を受け、深海に引き込まれてしまう。米海軍セイフガード級救難艦<グラプル>搭載のDSRV<グッピー>(全チタン製、6人乗り)は、海溝の淵、水深300mで金属反応を検出し石造遺跡に遭遇する。高さ30mの階段状のピラミッドのうえに謎の球体を発見。

 一ヶ月後、米海洋調査会社アクア・プロダクト社が所有する海洋調査船<シー・チャレンジャー号>搭載の水中調査船<アルゴノート>(全長12m、直径2m円筒型。乗員3人ほか計10人乗り、潜航深度500m、バッテリーで10ノット、最大潜航時間6時間、水深80mまでのダイバー・ロックアウト設備を有す)が水中考古学者たちを乗せて潜航調査を開始。ピラミッドの頂上には金色の正方形の台があり、その上に直径約30cmの多面体の球が載っていた。その球をマニピュレータで掴んだ途端、何かの封印が解かれ、強力なエネルギーが<アルゴノート>を襲う・・・。

 サイキックものヒロイック・ファンタジー。後半は海洋とは無関係。

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