2016年4月30日土曜日

氷の帝国 リチャード・モラン

1994年 扶桑社ミステリー

 2000年、北大西洋の中央海嶺での大規模な海底火山活動による海嶺の隆起によって、メキシコ湾流が変化し、欧州が寒冷化、さらに大噴火による噴煙によって寒冷化が劇化する。閉鎖生態系のバイオスフィアと地熱エネルギー利用。探索船<アビス>と潜水艇<イエローストーン>も登場。

 主人公のベンジャミン・フランクリン・ミードは天才的な地球物理学者で世界最大の地熱開発会社の社長でアル中暦と離婚暦と癇癪癖を持つ。ヒロインのマージャリー・グリンは分子生物学者で英国生存圏の建設責任者。この2人の人物がなかなか魅力的。

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