2016年4月28日木曜日

レン・ヤップ號の最後の夜明け 林巧

SFマガジン2003.11

 「裸螺(らら)」と呼ばれ、何代にもわたる記憶を持つ巻き貝が棲息するセ・ベラン湾。多くの孤児が裸螺を捕って生計を立てている。裸螺は捕られるときに"ふえ"を吹き死ぬ前に"うた"を歌う。このセ・ベラン湾には10年に一度、レン・ヤップ號がやってきて、親たちが子供を湾に残して船に乗り込んでいく。湾の自警団ではレン・ヤップ號を敵と見なすか友好使節と見なすかで論争が繰り広げられていた。
 ある夜、再びレン・ヤップ號がやってきて・・・。

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