2016年4月25日月曜日

未来少年コナン アレグザンダー・ケイ 宮崎駿 

1978、NHKアニメ、2008、30周年記念DVDBOX

 宮崎駿が最初に製作を総指揮した作品。キャラクターの顔が雑なことを除けば、宮崎作品の魅力がすべて現出しており、その後の作品と比べても全26話という唯一の長編であり、最高傑作と言ってよい。

アレクサンダー・ケイ「残された人々」 
http://chikyu-to-umi.com/cgi/diary/archives/968.html
を原作とするが、ほぼオリジナルといってよい。

 2008年、世界の半分を支配する<平和同盟>は、防御スクリーンに対抗できる磁力兵器を使用。これによって地軸が狂い、大地震と大津波が頻発し大陸の大部分が沈む<大異変>が起きてしまう。

 その20年後、宇宙に脱出しようとして「のこされ島」に不時着した宇宙船の10人の男女のうち、わずかに宇宙船船長だった"おじい"と乗組員の間に生まれた少年コナンだけが生き残っていた。
 その島にアジサシのテキィと心が通じる少女ラナが漂着する。ラナの祖父は太陽エネルギーの秘密を知る唯一の生き残りであるブライアック=ラウ博士。インダストリアの貿易局長ダイス船長はバラクーダ号でハイハイバーにやってきて博士を捜索するが見つけられず、代わりに孫のラナを誘拐したのだった。

 ラナはコナンと心を通じ合わせたのもつかの間、インダストリアの行政局次長モンスリーらを乗せた飛行艇ファルコがやってきてラナを連れ去る。モンスリーたちを追い返そうとして負傷したオジイはコナンに「島を出て仲間を作れ」という言葉を残して死る。悲嘆から立ち上がったコナンはイカダを作って島から旅立ち、「暴れ海」を越えて到着したプラスチップ島でたくましい少年ジムシーと初めての仲間になる。

 そのプラスチップ島に、バラクーダ号がプラスチックの採掘に立ち寄る。コナンらはバラクーダ号に忍び込み、ついにインダストリアに到着する。その太陽塔では太陽エネルギーの復活による世界支配をもくろむレプカ局長がラナを捕らえていた・・・。

 ラナとコナンの関係のみならず、ダイス船長とモンスリー次長の関係も見逃せない。「バカね」のセリフのニュアンスが次第に変わっていくところを最終話まで注目!

=>未来少年コナン(Thouthern Islandより)
=>未来少年コナン(Okkunさんのサイトより)

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