2016年4月30日土曜日

復活のヴェヌス-ヴェヌスの秘録4/Venus Preserved~The Secret Books of Venus タリス・リー

原著2003、産業編集センター2007

 水の都ヴェネチアのパラレル・ワールドであるヴェヌスを舞台とした「ヴェヌスの秘録」4部作の最終話。
=>http://www.shc.co.jp/book/guide/index.html

 第三話まではルネッサンス時代から18世紀までだが、最終話になって時代が18世紀から未来に飛び、海底に沈んだヴェヌスが、巨大コンピュータCXに制御されたマグナ・オプテックス製のエア・ドームに覆われて18世紀の姿のままに復元される。

 海上から海底ドームまではサブヴェネリンというドーム状の船で往来する。かつてのヴェヌスの血縁者がドーム都市に住む有資格者として各地からぞくぞくと集まるが、そこでは古代ローマ時代の女剣闘士と、17世紀の作曲家を当時の記憶を持ったまま現在に蘇らせるプロジェクトが進行している。
・・・と、ここまではSFなんですが、これも読んでいただくしかないかと。耽美な世界に浸ってください。

*ユーラ:ガリア人の女剣闘士、<炎のユーラ>、マルクス・リビニウス・ユールスの奴隷
シャーキン:錬金術師
*パエトー:紀元1世紀、古代ローマ時代のエチオピアの剣闘士
シムーン:ピカロの母
クローディオ・デル・ネーロ:17世紀の音楽家。
フロイド:アメリカ人、考古学者
サブヴェネリン・ステーション
ヴィオルノ・ヴォッテ

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