2016年5月1日日曜日

総合海洋研究グループ 山之内照海

文芸社 2003年

 38年間教職人生を送られた著者が定年退職後に執筆した作品。海野十三のような古き良き時代のSFの香りがたっぷり。

 T山が噴火し、大量の火山灰で多くの市民が被災した。海岸に避難した人々を救助に来たのは総合海洋研究グループの救助艇だった。救助艇は人々を浮遊人工島<亀の子島>に。そこでは深海母船<海母丸>、一号深海作業船<海琴丸>、二号深海作業船<海翔丸>が建造されていた。完成した3隻は海底基地と海底牧場を建設する適地を探すためにアムステルダム=セントポール海台に。そこには未知の遺跡が・・・。

詳細

 <亀の子島>は全長1200m、幅1000m、海面からの高さ150m、深さ50m、9階建て、さまざまな研究が行われている。建造ドックあり。
9階:動植物飼育センター
8階
7階:集会・会議室、研修室
6階:居住区
5階:ヘルスセンター
4階:外来者用高級ホテル
3階:総合コントロール室、総合エネルギー発生装置室、外来者用高級ホテル
2階:総合管理部門、研究室、実験室、総合管理室、多目的オペラハウス、海洋訓練スペース、医務室、実験材料資材置場
1階:海上屋内ドック、作業員宿泊所、大食堂、医務室、造船用工具保管室、資材室、工場、各連絡艇発着場
 <海母丸>は30万トン、全長300m、潜航深度7000m以上12000mまで、フットボール型。<海琴丸>と<海翔丸>は15万トン、全長150m、カプセル型。3隻とも巨大な耐圧球が3つ結合したもの。
 救助艇ドルフィン号、探査艇ブルーバード、有人作業船シェパード号、救助飛行艇ハニービー、防染対策艇グリーンエンジェル号、探検船サーチグロー号などが搭載されている。

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