2016年5月3日火曜日

青い海のサシミ 西川伸司

2003年 講談社月刊少年マガジンコミックス,1-2巻

 「じじばばファイト!」の外伝として始まったらしい。海の民”セレ族”の一人である人魚のサシミ(本名ナギサ)は、1時間に一度は声を出さないと人間の姿になってしまう。つまり寝ている間にどいうしても人間の姿となってしまい、それが積み重なると、やがて泡となって消えてしまう。このあたりの詳しい事情は「じじばばファイト!」を読まないと分からないが、サシミはとある村長の息子よしおに惚れて、人魚の魔法使いのおばばの力を借りて人間になれるようになったが、よしおに裏切られて2年以内に人間の誰かと結婚しないと消えてしまうことになったようだ。

 そのサシミは人間の社会から海に戻ったところ、海洋探査を目的とした大型潜水艦<双鯨>(玉本艦長ほか)と衝突して記憶を失ってしまう。<双鯨>に救助されたサシミは妹のツナミから、この運命を変える方法が「海竜神の神殿」という未知の場所にあることを知らされる。そこで<双鯨>のクルーたちとともに神殿を探す航海に。そこにはセレ族、トロ族、ガラ族にまつわる秘密が。海竜神オーヴァの正体は・・・。

 双胴の<双鯨>がなかなかかっこいい。3万年前の超古代文明の滅亡が絡むなど意外に海洋SFしています。下半身だけ人間の姿になるアイテム”魚の目”など登場。

 その他の登場人魚に、セレ族(硬骨魚系):上の姉ミサキ、人間嫌いのフライア、トロ族(軟骨魚/軟体動物系):エレイン、マーレイのレイ姉妹、ハンマーン、神官プルーニョ、巨大なイカ型のクラーケン、ガラ族(甲殻類系):巨大なエビガニ型の戦神ガラザミ、海賊船<フィッシュボーン>:キャプテン・ブルース、レダ、キー坊(キース)。
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=>鶴溜とサシミの有床村役場兼寄合所(すめらきさんのサイト)

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