2016年5月3日火曜日

マーメイド・ヘブン 長谷川裕一

月刊ドラゴンエイジで連載開始,富士見書房,角川コミックス・ドラゴンJr. 2005.4で単行本化

 不治の病で人工冬眠を選んだ主人公、獅馬渡は,300年の眠りから目覚めた。そこは地球温暖化で陸地の大部分が水没し、高度な文明が滅びてしまった常夏の世界。目覚めさせたのはキカイ化帆船”大ぼら(ビッグフィッシュ)”号に乗り組む大海賊”血染めの人魚団(ブラッディマーメイド)” の4人の少女、シェルビー・ハーヴァーライト(船長)、”オクトパス”のヤッコちゃん(格闘技専門)、”クラブ(かに)”のハザミ(キカイいじり少々)、”グランパス(しゃち)”のオビュレ(兵士)。

 この世界では海中に沈む”火薬”や”エアボンベ”や”キカイ”や”スーツ”などの遺跡を発掘して利用していたが、それには人工冬眠カプセルに眠る伝説の ”玉子人間”の知識に頼らざるを得なかった。シェルビーたちは”ぴゅうた”を操作できる”ぴゅうた使い”を探していたのだった。

 一方、この世界を支配するヴォースも”ぴゅうた使い”を探していた。ヴォースは ”世界を変える力を持つ”7つの旧文明のひとつ”白い遺跡”に封じられていた”水宝珠(アクアオーヴ)”の作り方を一部解き明かしていた。しかしヴォースの真の狙いは世界を滅ぼすこともできる巨大な”水宝珠”を作り出すことだった・・・。

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