2016年5月1日日曜日

浮かぶ飛行島 海野十三

底本:「海野十三全集 第5巻 浮かぶ飛行島」三一書房
   1989(平成元)年4月15日第1版第1刷発行
初出:「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社
   1938(昭和13)年1月~12月
青空文庫

 航空機事故に備えた不時着用飛行場として南支那海上に建造が進む巨大な「飛行島」。
 寄港の後、何事も無く出港する『須磨』、『明石』から成る日本練習艦隊を見送る飛行島司令官リット英海軍少将と傍らの紳士の会話からは、練習艦隊に対する好意的な言葉を見出すことはできなかった。

 実は飛行島は各国政府の影に隠れて世界征服を企むユダヤ人が日本攻撃のため準備した巨大航空母艦であり、リット少将も傍らの赤きコミンテルンの国ソビエト連邦密使ハバノフ氏も、実はユダヤ人で密かに日本攻撃に当たっての同盟交渉を行っていたのである。

 しかし日本もこの計画を察知し練習艦隊寄港時に密かに川上機関大尉を潜入させていた。
 自分の責任で飛行島内で川上機関大尉を行方不明にさせたと思い込み、後を追った杉田二等水兵の助力を得て飛行島を舞台に川上機関大尉の大活躍が始まる・・・。

 樺島勝一の手になる挿絵が見事です。(by MOON○LIGHTさん)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3527_18466.html

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