2016年5月5日木曜日

オイル・タンカー炎上す ブライアン・キャリスン

1986年 ハヤカワNV

 作者は『無頼船長トラップ』シリーズで有名な海洋冒険モノのオーソリティ。
 イギリスの港に停泊中のタンカーが、嵐で構造崩壊し爆発するまでを克明に描いた異色のフィクションです(実際にあったタンカー事故を調査して書き上げたとか)。

 登場人物が織り成すドラマは全くなく,ただひたすらにタンカーの構造を解説し、それが経年劣化から崩壊して行く過程を克明に描写しています。船に関する物理的なドラマ以外なにもありませんが、『渇きの海』などと共通するハードSF風味のインパクトにグイグイ引っ張られると思います。

 高校時代に読んだのですが、創作においても役に立ってくれています(by エスねこさん)

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