2016年5月1日日曜日

海洋戦闘ダイバード 遠藤明範

(1) 狙われた箱舟、(2)エルザス逃走、(3) ノアの戦士、富士見ファンタジア文庫

 「機動戦士ガンダムZZ」の後番組として企画された作品。要撃潜水艇と歩行装甲に変形可能なハイドロ・シューターが活躍する。

 何者かが引き起こした「大洪水」によって海面が200mも上昇した世界。ベアトリス・ミリオン(ベア)とマシュー・ミリオン(16才)の姉弟は命の恩人イゴール・ヴィンスキーから預かった双胴型高速艇<ローズ・シャロン号>と潜水艇<ケルビン号>で水没した世界を調査する仕事を請け負っている。

 最初の舞台となるのは、陸地から10km沖合い、旧サンフランシスコの近くに浮かぶ海上都市<ダイナス・シーアイランド>は、俗称「ニューホンコン」と呼ばれ、敷地面積約2500ヘクタール、人口200万人、浮体式消波堤に取り囲まれている。

 レイトン(東側にチャタム港、ウィルの修理工場がある)、ネイザン(ベアの経営する酒場アマンダがある。)、ランタウ(工場地区)、コーズウェイ(ハドソン港がある)、ホウサダ(都市の中枢、移民局がある)、カモンエス(都市の中枢、セントラル港がある)という6つの海上都市を繋いだもの。カントン港はレイトン、ネイザン、ランタウに接している。

 第2巻の舞台は海上都市<エルザス>。16の海上都市を連結。第1地区:エルザス政庁、関連官庁、市民公園、第2地区:商業地区、第3地区:居住区、潜水空母の軍港、第4地区:海の十字軍の駐留軍本部、ヘリポート、第5地区:港、ローズシャロンが係留、第6地区:中古船舶の改造ドック、軍需工場、第7地区:軍需工場、ハイドロシューター修理用ドック、第8地区:ハイドロシューター工場、海上空港、第9地区:潜水空母等のぎ装ドック、新型ハイドロシューターの開発、第10地区:居住地区、第11地区:居住地区、第12地区:居住地区(マシューらが住んでる)、第13地区、第14地区:居住地区(ウィルが住んでる)、第15地区、第16地区(隔離地区と呼ばれている):メディカルセンターとバイオテクノロジー関連施設。

 マシューたちの仲間は謎の東洋人のクレオ・トーマ、アンジー、スー、失語症のエイプリル、ウィル・デビアス、雇われ中国人コックのフェイ。

 マイヨール財閥の盟主であり<海の十字軍>の総帥であるアルフレッド・ジーク・マイヨールは「ネオ・ノアイズム宣言」により大洪水後の世界に秩序をもたらそうとし、海上都市を次々と制圧していく。全没型水中翼船<アフロディーテ号>(小型潜水艇<ソロ号>を搭載)に乗船。大型潜水空母<バーソロミュー>、<サザーランド>(いずれも潜水タンカーを改造。全長400m、水中排水量12万トン。ハイドロ・シューターを約30機搭載)<海の十字軍>の拠点は海上都市<アーガーデン>にある。高速空母<エンデバー>、自力可能な次世代海上都市<オーディン>構想も登場。

寄贈いただいた吉田 卓さん、どうもありがとうございました。

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