2016年5月3日火曜日

怒りの大洋(わだつみ) 田中光二

1978双葉社、1980角川文庫

怒りの大洋三部作の第一部。

 世界の沿岸で遊泳者を魚群が襲う事件、魚群の異常な行動による漁船の転覆事故が続発する。貨物船<ぱしふいっく丸>、鉱石運搬船<テキサス・ローズ>が巨大な何物かに襲われ沈没し、キー・ウェスト沖の水深80mの海中研究基地<インナースペース1>が壊滅する。CONSE(新しい社会の敵に対処する機関)のシートピア研究所(根岸研究所)が調査に乗り出す。海上自衛隊の観測船<あかし>が日本海溝に異常な動きをするDSL(深海散乱層)を発見し、亜深海潜水調査艇(メゾスカーフ)<おおしお>による探索が始まる・・・。

 なんと、あの懐かしい米国ジェネラル・エレクトリック社製(レイノルズ社製の間違い?)<アルミノート>(⇒アルミノートの記事参照)の改良版との設定。全長30m、乗員8名、最大水中速度5ノット、アルミニウム=モリブデン鋼、最大潜航深度7000m、48時間単独可能なバッテリー、生物探査用レーザー・ホログラフィ装置を装備。支援母船<瑞洋丸>に曳航される。


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