The Hunt for Red October、原著1984年 文春文庫 ,映画:1990
映画版ではショーン・コネリーが主演。「キャタピラー推進」(米国側の呼び名は「トンネル推進」)と称して、超伝導電磁推進システムとおぼしきキャビテーションのない静穏推進システム(26ノットも出せる!)が登場する。「クライオスタット」とか「液体ヘリウム」とかのセリフが出てくるし・・・。小説版では、単にトンネル内に正・逆回転の推進器を並べてキャビテーションをなくしたもの(13ノット)となっている。
<レッドオクトーバー>は,タイフーン級の全長と幅を増加させたもので、排水量3万トン。ツイン・スクリューに加えて、キャタピラー推進を備える。15 人の士官と100人の兵員、SS-N-20シーホーク・ミサイル26基、それぞれ500キロトンのMIRV(多弾頭各個目標再突入弾)8個を搭載。
ソ連の原潜がアイスランド南東のレイキャネス海嶺を横断する際、「トールの双子」という一対の海山を抜けたルート「ゴルシコフの鉄道」を高速で通り抜ける。これには、慣性航法装置と地磁気傾度測定器(グラディオメーター)で、地形と艦との位置関係を100m足らずの誤差で突き止める方法を用いるとしている。
その他、アルファ級<V・K・コノヴァロフ>、<E・S・ポリトフスキー>、デルタ級<ロコソフスキー>、米ロサンジェルス級<プレマイトン>、<ダラス>、<ポーギ>、<スキャンプ>、老朽原潜<イーサン・アレン>、潜水船救難艦<ピジョン>、DSRV<ミスティック>、<アヴァロン>、6000m潜水調査船<シークリフ>が登場。
地震現象に伴うシグナルからノイズを除去するためにCALTEC地球物理学研究所で開発されたというプログラムを利用したSAPS(シグナル・アルゴリズミック・プロセシング・システム)でキャタビラー推進の音を検出している。
ちなみに、超伝導電磁推進については、発電装置だけで船が沈むとも酷評されていたが、日本財団の<ヤマト>で船として成立することが実証された。実用化については、海水の電気伝導度を飛躍的に増やす革新技術が登場しないと無理と言われ、肥大船の船尾渦の境界層制御などの用途が探られている。
JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」が収集した地球・海洋SFを収録。これは書評ではなく、創作作品に登場する地球・海洋・生命科学ネタを紹介するものです。旧「地球・海洋SF文庫」よりこのBloggerに再登録完了。
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・出典:少年少女海洋冒険物語(Sayalautさん)
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Contents
乗物:"潜水船", "潜水艦", "スーパー・サブマリン", "ロボット", "ダイビング", "モビルスーツ", "水上船舶", "調査船", "掘削船", "砕氷船"
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
歴史:"地球史", "氷期", "考古学", "進化", "古代文明"
生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
固体地球:"地震・火山", "噴火", "津波", "熱水噴出", "地球内部", "マントル"
分類ラベルの付け方(必ずお読みください)
行動:"救難", "サルベージ", "海洋調査"
都市と基地:"都市", "基地", "古代文明":
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生物:"海棲ほ乳類", "モンスター", "頭足類", "軟骨魚類", "生態系", "進化", "海洋牧場", "水棲人", "微生物", "遺伝子", "パンデミック"
資源・エネルギー:"海底資源", "エネルギー", "ハイドレート", "海洋牧場"
気候・環境:"気象・気候", "海面上昇", "大異変", "極域", "環境汚染", "衝突"
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