2016年5月5日木曜日

遠い海から来たCOO(クー) 景山民夫

1988年 直木賞受賞作品。

 フィジー諸島の中のパゴパゴ島で暮らす海洋生物学者の小畑徹郎、息子で小学校6年生の洋助、ゴールデン・レトリーバーのクストー、バンドウイルカのブルーとホワイトチップ。ある日、洋助が生まれたばかりの『プレシオザウルス』を見つける・・・。

 1977年にニュージーランド沖で日本のトロール漁船が網にかかった首長竜のように見える巨大な腐った死体を引き揚げ、写真を撮った後で海に棄てたことがあった。写真鑑定の結果、顎から下の骨と肉が失われた『ウバザメ』の死体と発表された。この事件がモチーフとなった作品。6500万年前のデカン高原(大陸洪水玄武岩台)の形成と恐竜絶滅との関連などが紹介されている。

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