2016年5月4日水曜日

サイレント・ハンター 超巨大原潜出動 チャールズ・D・テイラー

1991年 創元ノヴェルズ

 空母ほどに巨大な米原潜<インペレーター>(最高司令官の意味)が登場する。ワシントン州沿岸に巨大な待避所”金魚鉢”があって、国防関係の民間企業の私的資金で極秘建造される。全長1200フィート以上。キールから艦橋トップまで120フィート。乗組員60人。メインコンピュータ<シーザー>で自動操縦も可能。アルファ級並みの速力が出せる。

 宇宙からの赤外線探査を逃れるために船体からの赤外線放出を完全に抑えることも可能。大隊クラスの海兵隊揚陸部隊、ヘリ、大砲、戦車部隊、水中揚陸艇、ホバークラフトを運べる。小型自動追尾対魚雷ミサイルATM、ナトリウム魚雷(水とナトリウムの反応で生じた気泡で魚雷本体を覆うスーパーキャビテーション魚雷)、レーザーで対空攻撃も可能。

 まさに「サブマリン707」に登場するアポロノームを髣髴とさせるスペック。永瀬唯氏あとがきで小澤さとるの「サブマリン707」と「青の6号」への言及がある。

 そのほかロサンジェルス級<ヒューストン>、<オリンピア>、<ヘレナ>、ソ連原潜<セラトフ>、アルファ級<スモレンスク>、<ノヴゴロド>、シエラ級<タンボフ>、アクラ級<オレル>、アルファ級<ポルタバ>、同<リャザン>

キャロル・ピーターセン:コンピュータ設計責任者、民間人。三十代後半、独身。
ハル・スノウ:艦長,離婚暦2回

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