2015年12月4日金曜日

四度目の氷河期 荻原浩

2009.10.1新潮文庫

遺伝子研究者の母を持つ南山渉(ワタル)が、自分の生まれる前に父が死んだことを知ったのは4才9カ月の時だった。ワタルは5才を過ぎた頃、他の子のようにおとなしく座っていることができないことに気付いた。そしてわーわーわーとサイレンのように大声をあげて走り回らずにいられなくなる。お絵描きの時にはほかの子供が使わない色を使ってしまう。ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断される。やがて三年生にあると外人の子と呼ばれる。髪の毛が茶色で巻き毛だからだろうか。小学5年の夏、ワタルは母親の科学雑誌で「クロマニヨン人? シベリアのアイスマン」という記事を見つける。そのとき、ワタルは自分がアイスマンとお母さんの遺伝子実験で生まれた子供だと確信した・・・。

(横浜研開架)

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