富士見ファンタジア文庫 1999年
12月初旬、異常乾燥状態が取り敢えず終息。シベリアで生まれた第一級の寒気団が襲来。今度はタリム盆地でジェット気流の異常蛇行が始まり、その影響で東シナ海に双子の低気圧(二つ目低気圧)が発生。なにものかが惑星規模で異常事態を引き起こしているらしい。双子の低気圧の渦管は上空で一つに繋がっている。台風並みに発達しそうなところ、南に迂回しているジェット気流を2つの低気圧の間に割り込ませることによって渦管を切り離す。阿蘇山で生じているカルマン渦を利用してジェット気流を振り回すと孤立(ソリトン)波が発生し、それが渦管を引き裂く。
ところが北まで張り出してきた太平洋高気圧にブロックされた影響か南側の低気圧はまだ成長を続けている。太平洋高気圧の張り出しはジェット気流の蛇行が原因である。赤道と極地の温度差が小さくなってジェット気流の動きがカオス的になっているのだ。
そこに猛烈な寒気団が南下。このままでは東亜地中海(日本海のこと)で風速100m近くの大風が引き起こされる。さらに災害オタク気象精霊のキャサリンが房総半島で竜巻を引き起こす。実はこれが最も災害を少なくする気象操作だったのだ。
爆弾低気圧を弱めるため、精霊たちは海流とジェット気流を移動させ、日本海で積乱雲を乱立させて寒冷前線を攪拌して弱め、爆弾低気圧から前線を切り離そうとする・・・・。
このほか雷について妖精の輪(エルプス、光る円盤)、倭人の火(ブルー・ジェット、上に噴出す青い光の流れ)、精霊の光(スプライト、宇宙に向かう赤い光跡)などの用語が登場。
ナヴィア・ストークスの方程式まで出てくるのにはびっくり。登場する精霊の一人が「でぃーヴぇくとるヴい/でぃーてぃー、いこーる、まいなす・なぶら、かっこ・・・・」と話すシーンがある。
(横浜研開架)
ところが北まで張り出してきた太平洋高気圧にブロックされた影響か南側の低気圧はまだ成長を続けている。太平洋高気圧の張り出しはジェット気流の蛇行が原因である。赤道と極地の温度差が小さくなってジェット気流の動きがカオス的になっているのだ。
そこに猛烈な寒気団が南下。このままでは東亜地中海(日本海のこと)で風速100m近くの大風が引き起こされる。さらに災害オタク気象精霊のキャサリンが房総半島で竜巻を引き起こす。実はこれが最も災害を少なくする気象操作だったのだ。
爆弾低気圧を弱めるため、精霊たちは海流とジェット気流を移動させ、日本海で積乱雲を乱立させて寒冷前線を攪拌して弱め、爆弾低気圧から前線を切り離そうとする・・・・。
このほか雷について妖精の輪(エルプス、光る円盤)、倭人の火(ブルー・ジェット、上に噴出す青い光の流れ)、精霊の光(スプライト、宇宙に向かう赤い光跡)などの用語が登場。
ナヴィア・ストークスの方程式まで出てくるのにはびっくり。登場する精霊の一人が「でぃーヴぇくとるヴい/でぃーてぃー、いこーる、まいなす・なぶら、かっこ・・・・」と話すシーンがある。
(横浜研開架)
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