2016年1月1日金曜日

幽霊海戦[潜水艦イ20浮上せり] 田中光二

1990徳間文庫 1988年

 トラック環礁モエン島でダイビング・ショップを経営している日系人アキラ・セリザワ。トラック環礁には太平洋戦争中の日本の艦船が70隻近く沈んでいる。戦後50年も経って東水道の北の端、水深40mの海底に潜水艦<イ20>(基準排水量2,198トン)が沈んでいるのが見つかる。アキラたちは日本のテレビ・クルー5人を引き連れて再訪するが、何者かによる海中発破の形跡を残し、イ20は姿を消していた。異常な嵐で漂流中のアキラたちの目前にイ20が霧中から現れ消えていった。

 一方、湯河原の養老マンション”ヴィラ東海”の病室で介護されているイ20の元艦長に異変が起きていた・・・。

(部内留保)

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